読書メモ 土偶を読む

「土偶を読む」の反響

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読書メモ
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130年間に亘って謎とされてきた土偶の正体を科学的に解き明かした竹倉史人氏の研究成果が書籍『土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎』として晶文社より4/24(土)に発売されました。

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テレビ番組

NHK「おはよう日本」で特集

TVを含めたマスメディアで本書が初めて取り上げられたのが、本書の発売日、4/24(土)のNHK「おはよう日本」の7:30~8:00の間(10分弱の枠)で放映された「土曜特集」(関東甲信越の1都9県)でした。

見逃した方、関東甲信越以外の方もNHKプラスから5/1(土) 午前7:59 まで無料で視聴できます。

番組では、文化庁の主任文化財調査官の原田昌幸さんから寄せられた「従来の考古学になかった発想で新たな学問形態の提案」「これからの研究が興味深い」というコメントが紹介されました。

NHK「おはよう日本」
NHK「おはよう日本」

また、仮説の中で唯一、土偶の出土場所と当時の植物栽培との関係性が実証できていない「遮光器土偶とサトイモ」に関して、東京大学資料編纂所の特任助教の渋谷綾子さんに相談するシーンがありました。

渋谷さんは、遺跡から発見された植物の断片を分析する専門家とのこと。竹倉氏からは、もし今回の仮説が正しければ遮光器土偶が出ている遺跡ではサトイモの栽培が行われていたという結論が導けるという考えが伝えられました。

これに対して、渋谷さんはサトイモのデンプンを検出できる可能性について、土堀り具として使われていた芋掘りの石器があり、その刃先の部分を分析すれば出てくるのでは、との見解を示しました。

また、それ以外の可能性として、新たに発掘された土器を分析し、年代測定とデンプン粒の分析を合わせれば絞り込むことができると思うというコメントもありました。

東京大学本郷キャンパスでのロケの様子

仮説を示して事実データから実証するという科学的な検証アプローチがありますが、その真骨頂は「仮説により存在が推測された後に事実が観測されて仮説が裏付けされる」という展開です。

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹さんの中間子論をめぐるエピソードが思い出されます。

現在でこそ、その正しさが確立している湯川の中間子論ですが、発表した直後には厳しい批判に晒されたようです。(中略)

しかし、湯川はこれらの批判にもめげることなく、大阪帝国大学の地で自らの提案に対する考察を深めていきます。最初の論文以降も、同僚の坂田昌一らと共に、中間子がなぜ観測されないのか、観測するにはどのような実験をすれば良いのかといった考察を行い中間子論を精力的に発展させていきました。後に、湯川自身がこの大阪帝国大学での研究生活を以下のように書き残しています。

「ふりかえってみると、一九三四年の秋に核力の理論の帰結としての中間子の存在に思い至った当時の私の心は不思議なほど自信に満ちていた。(中略)

持続的に、そしてやや異常なまでに、一つの問題に思考力を集中させている過程の中で思いあたったことの一つが、自明であるように見えだす。だから、そこに自信が湧いてくる。それをさらに推進させようとする意欲も出てくる。」
余談ですが、湯川は大阪帝国大学に教員として着任した際には博士号を持っていませんでした。湯川が博士号を取得するのは中間子論の提案から四年後の1938年のことです。

大阪大学総合学術博物館 湯川記念館ウェブサイト

当初厳しい批判を受けた湯川の中間子論ですが、次第に物理学界に受け入れられていきます。そして1947年、湯川の予言から10数年を経て、宇宙線の崩壊の中に湯川が予言した中間子がついに発見され、湯川理論の正しさが実証されることとなります。

大阪大学総合学術博物館 湯川記念館ウェブサイト

新説が定説として受け入れられるまでには後続の研究や発見が求めらるもの。今後の検証が楽しみです。

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緊急大増刷

発売から3日で大増刷が決まったそうです。

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オンライン番組

代官山 蔦屋書店「竹倉史人×中島岳志トークイベント『土偶を読む』をどう読むか」

5/26(水)オンライン開催のみ。コロナの折、残念ながら書店での開催ではありませんが、生放送のほか、アーカイブ配信も予定されているそうです。

NHK「おはよう日本」(4月24日放送)での小特集から話題沸騰、SNS上でも賛否両論、議論を巻き起こしている『土偶を読む:130年間解かれなかった縄文神話の謎』。なぜここまで「土偶」が人々の注目を集めるのか。

本トークセッションでは、社会学や表象文化論的観点から「土偶の語られ方」の変遷を探るとともに、なぜこれまで土偶と植物の「類似」について指摘すらされてこなかったのか、初期の縄文観がその後の土偶研究にどのような影響を及ぼしてきたのかなど、本文に収録しきれなかった論点を整理しつつ検討する。

レヴィ=ストロース『野生の思考』を共に読むことから交流が始まった登壇者の二人。本書の新たな読み解きかたを探る。

Peatix

ゲンロンカフェ「竹倉史人 × 武富健治『土偶を読む』刊行記念(仮)」

5/12(水)にオンラインで開催。

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著名人からのフィードバック (Twitterフォロワー数順)

いとうせいこうさん

市原真さん(札幌厚生病院病理診断科医長)

中島岳志さん(東京工業大学の科学技術創成研究院教授)

発売前に本書をTwitterで紹介頂いたのが東京工業大学の科学技術創成研究院教授の中島岳志さんでした。「画期的な研究成果」であり「大注目の一冊!」と評しています。

東畑開人さん(十文字学園女子大学准教授)

臨床心理学が専門で、関心は精神分析・医療人類学。著書に「野の医者は笑う」「居るのはつらいよ」「日本のありふれた心理療法」など。大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞受賞。

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その他のフィードバック

代官山の蔦谷書店では、本だけでなく土偶レプリカも多数揃っているそうです。

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Amazonでの評価

総合ランキングで8位

発売日に総合ランキングで8位を獲得しました。

書店でさっそく平積み

ノンフィクションで1位

発売日にAmazonのノンフィクション分野ランキングで1位を獲得しました。

予約のみでAmazon考古学ランキング1位

発売日の1週間前、予約のみでAmazonの考古学ランキングで1位になりました。

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