投資親バカいま思うこと

生前贈与で始める新NISA

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投資
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2024/1から新NISAが導入されるのをきっかけに投資ポートフォリオの変更を決断しました。20数年前から続けていた投資のうち、投資信託を全て売却し、新NISAで新しいポートフォリオを構築することに。

一方で、大学院に通う息子は投資に関心を持ち始めつつも、資産運用に対する学習や証券口座の開設には手間を感じていました。そこで、彼が投資を始めるきっかけを作るために、贈与税がかからない程度のまとまった金額を生前贈与することにしました。

併せて、新NISA制度の概要や株式、投資信託、ETFの違いなどを簡単に説明する資料を作成し、レクチャーと質疑応答セッションを実施。これが功を奏して、息子はようやく重い腰を上げて証券口座の開設と投資商品の検討を開始しました。

以下に今回のポートフォリオ見直しとレクチャ内容のポイントをメモしておきます。

新NISAで狙いたい具体的な投資先についてはこちらに整理しました。

※写真はすべてStable Diffusion (SDXL Fooocus-MRE)が生成したフィナンシャル・プランナーのイメージ画像です。

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新NISA制度の概要

まず最初に、そもそも新NISAとは何なのか?について説明しました。

株などで投資して得た利益には20%の税金が発生するのに対して、新NISA口座での投資では一定額まで無期限でこの税金がかからないこと等。

つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税
保有限度額
1,800万円
(売却すると投資枠は翌年以降に再利用可能)
うち、成長投資枠は1,200万円まで
投資対象指定された投資信託のみ株式、投資信託、ETF
購入方法毎日・毎月定額のみ毎月定額/スポット購入

その上で、スポット購入は高値で買ってしまうリスクが高いため、まずは株式・投資信託・ETFの銘柄を決めて、毎月定額での購入(ドルコスト平均法)で購入コストを平準化させながら時間をかけて投資残高を増やしていくことを勧めました。

政府が新NISAでつみたて投資枠を設定したのも投資初心者向けにドルコスト平均法での投資を促そうとしている意図があるのでしょう。

ただし、つみたて投資枠は予め政府が選んだ一定の投資信託の中からしか投資先を選べないこと、成長投資枠でも毎月の定額投資が設定できることを説明して、必ずしもつみたて投資枠を使う必要はないことを教えました。

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株式、投資信託、ETFの違い

続いて、株式、投信、ETFの違いについて基本的な考え方を説明。

株式投資信託ETF
投資先個別の企業複数の企業の株式、債券、REIT等複数の企業の株式、債券、REIT等
投資コスト無料
(楽天証券の新NISAの場合)
・売買時に手数料が発生する場合あり
・残高の0.5~3%程度/年
残高の0.1~1%程度/年
(投資信託よりも安い)
取得価格リアルタイムで変動する市場価格前日の実績に基づいて1日1回決まる基準価額
(購入時は価格不明)
リアルタイムで変動する市場価格
期待利益・企業の業績向上→株価上昇
・配当金:株価の0~5%程度/年
→証券口座へ入金
・証券会社に貸すことで金利が得られる
・株主優待がある銘柄もあり
・投資先企業の株価・債券価格の上昇  
→基準価額の上昇
・分配金:投信によって有無あり
→分配しないで再投資する投信もある
・投資先企業の株価・債券価格の上昇
→ETF価格の上昇
・分配金:配当等が年数回支払われる
→証券口座へ自動入金
売買単位・日本株:100株単位が多い
・米国株:1株単位が多い
100口から1口単位が多い
(10,000口を10,000円で売り出すことが多い)
・日本ETF:10株単位から
・海外ETF:1株単位が多い
購入例TSLA
$242.68/株から1株単位で投資可能
eMAXIS Slim全世界株式
20,074円/10,000口
→1万円で4,981口を購入できる
SPYD
$34.73/株から1株単位で投資可能

特に、ETFは投資先や商品性は投資信託とほぼ同様である一方で、維持コストが投資信託よりも安く、株式のように取引所でリアルタイムに時価で売買できるというのがメリットです。

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お勧めの銘柄例と理由

最後に、僕が検討している投資銘柄の例を共有しました。

eMAXIS Slim全世界株式
(オールカントリー)
iFreeNEXT インド株インデックスSPYD
(S&P500 高配当株式ETF)
TSLA
種類投資信託投資信託米国ETF米国株式
特徴・全世界の株式へ分散投資
・分配せずに自動再投資
・為替ヘッジなし
・投資信託の中でも低コスト
・インド市場のNifty50指数に連動投資
・インド株インデックスETFの
 EPI(0.84%)よりも低コスト
・S&P500指数の採用銘柄のうち
 配当支払い上位80銘柄に連動して投資
・年4回分配金(米ドル)が
 証券口座へ入金される
・テスラの将来性に投資
・配当なし
価格20,074円/10,000口
100円から購入可能
12,532円/10,000口
100円から購入可能
$34.73/株から1株単位で購入可能$242.68/株から
1株単位で購入可能
コスト0.05775%/年0.473%/年0.08%/年
純資産額・
時価総額
15,470億円424億円$6,125M$808,893M

ここで重要なのは、上記の例は僕の投資ポートフォリオや許容リスク等が前提であって、それぞれの人に応じた適切な投資先がある、という点です。これを踏まえて、僕がなぜ上記のような投資に興味をもったのか、その背景にある考え方をセットで説明しました。

  • 日本株や債券、REIT等には別で投資しているため、新NISAでは日本以外の株式に絞って分散投資する方針
  • 中長期的には円安傾向と見た場合、海外の株式への投資は円安によるメリットも期待できる
  • 中長期的には、世界経済を牽引する米国株式が強いのでは。また、新興国の中でも人口が多くITに強いインドの成長性に期待。
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投資ポートフォリオの見直し

僕が投資を始めた1990年代はまだ株式や投資信託は一般人には馴染みがなく、投資というよりも投機という語感で認識されていました。

そんな中で、まだ投資余力がほとんどなかった20代のうちから僅かな金額を毎月積立投資してきた結果は以下の通り。

さわかみファンド3.0倍
フィディリティ・アジア株ファンド6.0倍
フィディリティ・ジャパンオープン1.4倍

20数年ほったらかし運用で、気がついたらこれだけの資産に成長していました。これが長期での積立投資の力です。

これらをいったん全て売却して税金を支払ったうえで、息子への生前贈与を行い、2024/1からは新NISAを活用して新たなポートフォリオで積立投資を開始するつもりです。

まだ住宅ローンは半分強、残っていますが、今の低金利が続く間は期限前返済するよりも住宅ローン金利を払いながらでもNISAで運用した方がトータルリターンは大きいと判断。NISAが開始される直前、投信の売却益を確定させた今こそが息子に生前贈与して投資を教えるべき最適なタイミングと考えました。

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新NISAでお勧めの証券会社

投資を開始したときに合計4社の証券口座を開設して使い勝手などを色々と比較しました。20年が経過した今では楽天証券とSBI証券が2強となって業界をリードしています。

  • DLJディレクトSFG証券(今の楽天証券)
  • Eトレード証券(今のSBI証券)
  • マネックス証券
  • 野村證券

利用者としては最も勢いがあって経済合理性のある会社を選択すれば良いですが、僕は以下の理由から新NISA開始に当たって楽天証券に集約することとしました。

  • 手数料が業界最安
  • 楽天銀行、楽天カード等と自動連携して定額購入できる
  • 楽天ポイントの優遇あり
  • 画面UIが他社に比べて分かりやすい

複数の証券口座に分散していた銘柄はほふり経由ですべて楽天証券の口座へ集約することで管理も楽になります。息子にも楽天証券で口座開設させました。

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子供への生前贈与と金融リテラシー教育

なぜ子供に生前贈与することにしたのか?一刻も早く経験に投資するのがなぜ大事なのか?気になった方は、次のエントリーで詳しく解説しています。

金融知識と金銭感覚は、子供が社会に出て生きる上で非常に重要ですが、学校教育ではほとんど教えられません。親がまず実践して、子供にこうしたスキルを教えることが大切だと思います。

新NISA開始と合わせて息子が投資を始めるきっかけづくりができて、また一つ親としての大事な務めを終えることができ、ほっとしました。高校生の娘にも彼女が社会に出る前に同じように生前贈与とレクチャをしてあげるつもりです。

Give a Man a Fish, and You Feed Him for a Day. Teach a Man To Fish, and You Feed Him for a Lifetime.

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