日経Bizアカデミーに取材頂いたインタビュー記事が日経電子版に掲載されました。また、同じ内容が7日間に亘って日経産業新聞にて連載されました。
日経電子版
数字への強さで同級生の信頼得る
経営学修士(MBA)を取得し、ビジネスの第一線で活躍する人が増えてきた。彼らはどんな考えでMBAを取得し、実際の経営の局面でどのように生かしているのか。トップマネジメントやミドルマネジメントで奮闘するMBAホールダーたちに語ってもらった。◇ ◇ ◇
海外企業を次々と買収し、グローバル化戦略を推し進めるNTTデータ。その一翼を担うのが、第二金融事業本部でグローバルビジネス企画を担当する竹倉憲也部長(42)だ。だがそんな竹倉氏も、若いころには、キャリアの壁にぶち当たり悩んだ時期があった。その壁を乗り越えるきっかけとなったのは、MBA留学への挑戦だった。
5/19掲載 「MBAはこう使う!(上) 4回応募で勝ち取ったMBA留学」
■慶應義塾大学法学部を卒業し、NTTデータにシステムエンジニア(SE)として就職した。
■しかし、会社派遣でMBA留学するには、まず社内選考を通らなければならなかった。
■第一志望のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のビジネススクールに合格した。5/26掲載 「MBAはこう使う!(下) 「居心地の良い場所から一歩踏み出せ」(Putting yourself out of the comfort zone)が最大の教え」
日経電子版
■帰国後は、金融事業本部に戻り営業の仕事に就いた。
■3年前から現職。世界中に散らばるグループ会社間の意思疎通を促進し、新事業を生み出すことで買収のシナジー効果を高める任務を担う。
■MBA留学は、人生観も大きく変えた。
これからMBA留学を志す方に少しでも何かの参考になればとの想いで引き受けたインタビュー。今まであまり話したことがなかった内容も含めて、留学を志したきっかけや志望校に合格するまでの準備期間の実態等、改めて思い返しながらお話した内容がそのまま記事になっています。
錯覚する力
「自分とは関係ない世界だと思っていた」MBA留学でしたが、先輩のちょっとした一言で一歩を踏み出すことに。ノーベル賞を受賞した益川さんは「錯覚する力」と呼んでいますが、時には「勘違い」や「思い込む」ことで人生が大きく変わることがあるものです。
計画された偶発性
“Planned Happenstance Theory”「計画された偶発性理論」という考え方では、好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、リスク・テイキングという5つのキーワードが示されていますが、僕のキャリアを振り返るとまさにそんな感じです。
ふと、7年前のブログに書いたエントリーのことを思い出しました。
度の過ぎた科学技術の適用や開発の結果として生じる様々な問題や人類の進化の過程そのものが示しているように、人間が意図を持って管理できるものには限りがあり、しょせん自然の摂理に反するものは長続きしません。そんなマクロな視点に立たずとも、自分自身を振り返ってみても物事はなかなか理屈どおりにはゆかず、自然と行くべきところへ落ち着くものだという感覚を折に触れて持っています。ただ、これは自然に任せて何もしないということではなく、むしろ意識的に自分を「偶有性の海」に放り込み、様々な可能性に触れさせ、様々な人との出会いやつながりを得た末に、それでも直感的に気になる世界に導かれるように惹かれていく、という感じ。
フューチャリスト宣言
先のことは誰にもわからない、という前提で、将来の可能性に対してオープンに構えて、その時々で自分と向き合いながら時に辛抱し、時にエイヤっと新しい世界に飛び込んでみる。後で振り返ってみると、無駄なキャリアなどなく、辛かった時ほど大きく成長していたと感じるものです。
いつ、どんな形で返ってくるかはわかりませんが、「努力は報われるという価値観を信じること」で、同じ世界でもきっと違って見えてくると思っています。