1年ほど使用した娘のiPhoneですが、WIFI接続が不安定のため、ラゾーナ川崎のアップルストアで診てもらうことに。
検査の結果、特に不具合は見つかりませんでしたが本体ごと新品と交換してくれました。端末価格は高いですが、保険に入っていなくてもしっかりとアフターケアするあたりはさすがですね。
そんなカリフォルニア感あふれるホスピタリティに感心してアップルストアを出ると、向かいにTESLAのショールームが見えました。彼女が「ちょっと覗いてみよう」というので立ち寄ることに。
今の車に満足しているので冷やかし程度で展示車を見ていましたが、説明を聞くうちに色々と興味が湧いてきました。「いま試乗できますよ」なんて言われて入店10分後にはModel 3に試乗することに。
従来の車の概念をことごとく覆す走りやインテリア、機能にすっかり魅了されてしまい、担当の方からは「スマホから注文できます。テスラは欲しいと思った時が買い時ですよ。」なんて言われて、危うく衝動買い寸前。
試乗体験
名前と電話番号、メールアドレスを記載し、タブレットで免許証の写真を撮影するだけで手続き完了。なお、対人・対物の保険は無制限ですが、車両保険は入っていないため、万が一ぶつけた場合は自己負担、という条件に同意する必要があります。
ショールーム近くの駐車場にはテスラが数台ずらり。現時点では試乗はモデル3のみとのこと。


鍵がスマホというところから未来感。
インテリアは極力シンプルで、ボタン類が一切なく、エアコンの吹き出し口もデザインに一体化されていました。エアコンの温度調整やミラー調整等、基本的な操作は音声認識で実施する思想です。

スピードメーターやスイッチ類も一切なし。15インチのモニターに必要な情報が全て表示されます。前から後ろまで全面ガラスルーフのため、どのシートに座っても圧倒的な解放感があります。
実際に運転して感じたインプレッションはこちら。今までのガソリン車とは全く異なる運転感覚で新鮮でした。
- 危険回避以外でブレーキを踏むことがほぼない。この感覚に慣れるとかなり運転が楽!
- アクセルから完全に足を離すと回生ブレーキが作動し、ガソリン車のエンジンブレーキ+α程度の減速となる。その間にバッテリーでしっかり充電。
- 信号で停まる際は、徐々にアクセルを緩めていき、最後はアクセルから足を離すことで停車するイメージ。
- クリープ現象はないため、通常の走行ではブレーキを踏む機会がない。
- 加速がヤバい。
- 完全静止状態から時速100kmまで3.3秒で到達。
- 意識的にアクセルを踏み込んだ時に感じるGがヤバい。
- ウインカーがハンドルの左側、シフトレバーがハンドルの右側
- 意識して運転する分には問題ないが、中途半端に慣れると無意識にシフトレバーを動かす可能性あり
- シフトレバーは下に下げるとR(リア)。時速10km以下だとRに入るそうなので、右折のウインカーを出す感覚で操作すると危ない。(海外のレンタカーでウインカーを出すたびにワイパーを作動させてしまうよりも怖い)
- 走行時に前後左右の状況がリアルタイムでモニターに表示される
- 上空から俯瞰しているように周囲の車や自転車、歩行者の状況が表示
- 特に交差点や信号待ちの時など、目視だけでは見えない死角も360度カメラで画像認識された車、自転車、歩行者等がリアルタイムで表示されるため、より安全な運転が可能
- ウインカーを出すとモニターにドアミラーの映像が表示される
- 巻き込み確認がより確実にできて安心
- 狭い路地等ではバックミラーと左右のドアミラーの映像を表示でき、さらに安心
- 通信
- 常時ネット接続
- 月980円で無制限にネット接続
- グーグルマップでのナビゲーションは細い道は対象外となる
- ネットフリックスやYoutube等のアプリも対応
- スピーカーも高性能のため、大音量シアタールームとして使える
自動運転レベル
以降はショールームの担当者の方との会話ベースで記載するので一部不正確な点もあるかもしれませんがご参考まで。
テスラは米国等ではほぼ完全に近い自動運転が既に実現されていますが、日本では法規制上、機能に制限がかけられており、自動運転レベルは限定的です。
ここが非常に残念。今後の法改正が待たれます。
- テスラの自動運転はカメラのみを使用するポリシーで、センサーはなし。
- テスラは世界共通のソフトウェア、ハードウェアという基本方針のため、各国向けの個別対応をしない。
- 日本は自動運転に向けて全ての信号機に発信機をつけることで信号の状態を車にリアルタイムで伝える方針。
- そのため、テスラのカメラのみでの自動運転方式では対応できない。現在、日本の関連省庁等に働きかけてテスラの方式での安全性の高さをアピールしている。
- 購入後、1ヶ月程度は学習期間。カメラで日本の道路標識等を認識し、学習が完了するまでは自動運転できない。
- 現時点では高速道路でのみ自動運転が可能。前の車への追随や速度設定等、ハンドルに手を添えていれば、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作まですべて自動。

特に渋滞時に助かるなという印象。ただ、楽すぎて寝てしまわないか心配です。
米国では、社内カメラで常時監視していて、例えばハンドルを握ったまま目が閉じている等の状態を感知すると警告する居眠り防止のアラーム機能があるそうですが、日本では社内カメラ利用がプライバシー保護のために禁止されているため、この機能はオフになっているそう。
せっかくの安全機能なのにもったいないですね。本人の同意でオンにできるようにするべきと思います。
安全性
意外だったのが、テスラの安全性の高さ。
安全性はModel 3のデザイン全体で最も重要な部分です。金属構造は、すべての部分が最大強度となるようアルミニウムとスチールが組み合わされています。ルーフのクラッシュテストにおいて、Model 3はオールガラスルーフであっても車両の4倍もの重量にも耐えました。
TESLAサイト
他にもこんな話を聞きました。
- 車の横転事故が多いが、テスラはバッテリーを車の底面に敷き詰めているため重心が安定していて横転リスクが非常に低い
- フロントとバックが荷物スペースとなっていて衝突時には緩衝材となる
- 底面に敷き詰められたバッテリーが非常に硬い素材のため居室を守る
- 車外360度、車内の映像(本人が許可した場合)を8時間ほど自動保存するためドライブレコーダー不要



バッテリー
バッテリーに関してはこんな感じでした。
- 満充電でモデルYは400kmほど、モデル3は450kmほど走行可能
- トヨタのEV参入で日本でも充電ステーションが急速に増加中
- バッテリーは8年間の保証あり
- 家庭用の200V電源は毎年1%程度の劣化
- マンション等の急速充電は3-4%程度の劣化
- 夜間の割安料金時に充電すると1万キロで電気代は35,000円ほど
- 燃費15km、ガソリンが160円/lとすると、10万円程度のため、ガソリン代の半分以下
- 太陽光発電と組み合わせると更に割安に。ただし、家庭用電源としての出口がないため、災害時の蓄電池の代わりにはならない。
お値段
気になるお値段は、モデル3が596万円、モデルYが643万円から。
- 定期的に価格見直しあり。欲しいと思った時に買うのがお得。
- 円安とウクライナ情勢による原価高騰により半年前から100万円ほど上昇
- 注文時の価格よりも納期時点で高くなっても据え置き。安い場合は反映する。
- 納期までの間に電池などの部品の性能が上がる場合がある
- ネットで注文。どこで買っても同じ値段。
Model 3の現行モデルは、令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」の対象となります。2022年度の金額は、全車種同一¥650,000です
TESLAサイト
危うくポチる寸前で踏みとどまりましたが、次に購入する車はEVがいいなと感じました。
株主としてはソニーのEVも気になります。