その日は突然やってきました。「ひとり暮らしをしたい」そう。
と言っても、お金がかかるため、そんな簡単に「いいね」とは言えません。
色々と話し合った結果、本人の意思が強く、費用的にも何とかなりそうな目処が立っている模様のため、応援することにしました。
2月の受験シーズン以降は良い物件から埋まっていくため正月に引っ越しをするというゴールを設定。話し合いから1ヶ月ほどで物件探しから契約、家電や生活用品の購入、引っ越しの手配、電気・ガス・水道の開通等、やるべきことは山積です。
いつかそんな日が来るとは分かっていましたが、学生のうちは自宅から通う前提だったので心の準備もできていないまま、親としては息子の成長を頼もしく感じると同時に突然の別れに寂しい気持ちも募ります。
応援することに決めた理由
部活動
大学では好きなテニスを存分にやりたいという気持ちでサークルではなく体育会テニス部に入った息子でしたが、大学2年から3年の大切な時期にコロナ禍に見舞われてしまい、対抗戦等のイベントがすべて中止に。
そんな中でも朝練がある日は朝5時過ぎに家を出てキャンパスまで通い、夜はナイター設備があるため21時までコートが使える日々でテニス部の練習に打ち込んできました。
ただ、せっかくキャンパス内のコートが自由に使える環境があっても、自宅から1時間少々かけて通うのでは使いこなせないとのこと。
早いもので春からは4年生で秋には引退。かけがえのない残りの大学生活で悔いなくテニスをやり切らせてあげたい、というのが彼を応援したいと思った一番の理由です。
研究室
来年からは研究室が始まるそう。息子は大学院への進学を希望しているため、腰を据えて研究室での研究に取り組みたいとのこと。
私立文系の僕には想像できませんが、理系の中でも彼の希望する研究室は夜遅くまで熱心に研究に取り組む学生が多いそうです。
彼の高校時代を振り返ると、高2の冬までテニス漬けの毎日だったのが部活動を引退してからスパッとテニスを封印して受験勉強を始めた時の集中力は半端なかったのを思い出します。
テニス部をやり切った後は研究室での研究に没頭できるようサポートしたい、というのが二番目の理由です。
ひとり暮らし費用
東京でひとり暮らしするとなると相応に費用がかかります。
基本的な考え方として、イニシャルコストは自分で負担すること、ランニングコストは今かかっている費用相当は親が出すという条件です。
イニシャルコスト
今までひとり暮らしのためにお小遣いを大事に貯金してきたという息子。
また、彼の誕生祝いで頂いたお金を彼の名義で投資信託(さわかみファンド)で20年に亘って運用しておいたのをプレゼント。日本株が最後の?活況を見せているうちに全額売却した結果、倍以上になっていました。
引っ越し
自宅の部屋にある机やベッド等は基本的に持っていきたい、でも引越し業者に頼むほどではないので、自分で解体してレンタカーを借りて運ぶことにしたそう。
ただ、息子は免許を取ったばかりで心配なので、レンタカー代だけは出してあげてお父さんが運転してあげることにしました。
生活家電
一番コストがかかるのが一通りの生活家電を買い揃えること。今回、彼が見つけてきた物件はエアコン付きだったのは助かりますが、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、電気ポット…とそれなりの出費です。
基本的に楽天の大感謝祭(お買い物マラソン相当イベント)でまとめて買う戦略にしてポイントを稼ぐことに。
いったい幾ら必要になるんだろうと思いましたが、今はひとり暮らし用の家電がかなり安くなっているようで驚きました。
ランニングコスト
まず、息子のためにかかっている生活費をざっくりと把握することに。内容としては、食費、光熱費、通信費(スマホ)、雑費(日用品)、定期代、小遣いといった内容です。
この金額は自宅から通っていてもかかるコストなので、ひとり暮らしをする場合でも同様に負担するという考え方をベースとすることに。
結果として、彼が見つけてきた物件(自転車で大学まで20分程度)の家賃とほぼ同額だったため、家賃を支払ってあげることにしました。
それ以外の食費、光熱費などの生活費は自分でアルバイトをして稼ぐそう。今はアルバイトをしていませんが、その気になれば家庭教師やプログラミング請負等、必要に応じて稼げる自信があるそうです。凄い自信だなぁ。
賃貸物件の契約
息子が契約するとなると色々と面倒なので、今回は僕が契約し息子に使わせる形にしました。
僕は今まで都民住宅、LAのアパート、会社の社宅、新築マンション購入、新築一戸建て購入と5回引っ越しをしましたが、すべて自分で見つけて直接契約してきたので実は不動産屋を経由して物件を賃貸するのは初めての経験。色々と勉強になりました。
今回、息子が見つけてきた物件のポイントはこんな感じ。
- 新築1K(エアコン、光ファイバーブロードバンド込)
- 敷金、礼金、不動産仲介手数料、保証人なし
- 敷金の代わりに退去時に実施するフロアクリーニングとエアコンクリーニング費用を初期費用で支払う(5万円ほど)
- 保証料(4万円ほど)
- 指定の火災保険(年1万円)、生活サポートサービス(月1000円)への加入義務あり
重要事項説明は今回の不動産屋の社長さん(宅建の資格保有者)とZoomでオンライン開催。便利な時代ですね。
息子と一緒に家族4人で過ごす最後の年末年始ですが、大掃除や実家訪問、引越し準備に追われてドタバタしているうちに終わってしまいそうです。
無事に引っ越しが完了して、素晴らしいひとり暮らしが始められますように!