NFTを始めてみて色々な作品に触れている中で、レゴブロックを積み上げるようにして作る「ボクセルアート」が気になりました。
制約がある中で表現する面白さと、懐かしい8ビットゲームのドット絵にも通じる世界観。
テニスの予定が雨で中止になってしまった日曜日の午後、ちょっとググってMagicaVoxelというフリーソフトに辿り着き、さっそくいじってみたところ、操作も簡単で面白い!
静止画では飽き足らずに3DモデルNFTの作成にも挑戦してみました。
初めての作品は「壁を作る男」
ちょっと前にSNSで見かけた「壁を作る男」のレゴを思い出し、ボクセルアートにしてみたのがこちら。操作に慣れつつ、30分くらいで作ることができました。
鏡面仕上げの地面の上に、ひとり壁を作る男がたそがれる姿を表現してみました。
光源の位置や太陽・空の設定など、そこそこのレンダリングエンジンもついていてサクサク動くので、仕上がりを見ながらパラメータを色々と試行錯誤していじるのが楽しいです。
中3娘も作ってみた
僕がPCでレゴ遊びをしている様子を見かけた娘が寄ってきて興味を示しました。
ほんの30秒ほどMagicaVoxelの基本操作だけ教えてあげたところ、すぐに飲み込んで「かぼちゃ」を僕の目の前であっという間に作ってみせたのにはビックリ!さすがデジタルネイティブ世代ですね。
続いて、大好きなマリオのドット絵を見つけてきて、MagicaVoxel上で再現。こちらも数分のうちに完成させました。
このモデルをベースに、付属のレンダリングエンジンでCGを作成してみたのがこちら。
ハロウィンということで、夕暮れ時に浮かび上がるカボチャとマリオをイメージ。
カボチャ本体はすりガラスのような透過性の素材とし、目と口は発光させる設定にしてみました。また、マリオはマットな質感のままでブロック全体から光がにじむようにセッティングしました。
こんなCGが手軽に無料で作れてしまうなんて楽しいですね。
3DモデルをOpenSeaでNFT出品
OpenSeaのボクセルアート作品を見ていると、静止画ではなく、画面上で自由に角度を変えて360度ビューで鑑賞できるものを発見。
どうやって作るのかが気になって、これまたググってみたところ、どうやらglTF形式という3Dモデル用の標準フォーマットにするとOpenSeaでも3Dモデルとして取り扱われるようです。
glTF (GL Transmission Format)はJSONによって3Dモデルやシーンを表現するフォーマットである。
2017年9月7日には、Blender はglTF出力プラグインの開発を発表し、2018年9月現在はサードパーティプラグインとして存在している。
Wikipedia
Unityにおける出入力対応や複数エンジンを搭載したビューワーやバリデータの開発も進んでいる。
2018年6月19日、Oculus Homeはバージョン1.27でglTF2.0に対応した。
ただ、今回使ってみたMagicaVoxelはglTF形式には対応していないようで、別のレンダリングエンジンのBlenderというソフトは本形式で出力できることがわかりました。
そこで、以下の手順で3DモデルをOpenSeaに取り込んでみることに。
- MagicaVoxelからobj形式でモデルをエクスポート
- obj形式でエクスポートしたモデルをBlenderでインポート
- BlenderでglTF形式としてエクスポート
- OpenSeaでglTF形式を読み込み、NFTとしてMint
MagicaVoxelもBlenderも初めて触るため少々手こずりましたが、「壁を作る男」で試したところOpenSeaで3Dモデルのままでリスティングまで実施できました。
なんとファイルサイズは23KBしかないため、恐らくレンダリングはブラウザ上で実施しているのでしょう。OpenSea上で画像をマウスでつかんでグリグリとリアルタイムに回転できるのが素晴らしい!
ボクセルアート、奥深い世界のようなので、これからも暇を見つけて少しずつ試していこうと思います。
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