いま思うことグローバル

各国の人口当たりコロナ死者数から考える(2020/5/3)

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人口当たりのコロナ死者数から見える傾向について6回目の定点観測です。

先週、日本では1週間あたりの死者数の増加率が2.1倍から1.6倍へと減少傾向でしたが、今週は1.3倍と引き続き増加率は減少傾向となりました。

ひとまずGWの5/6までで発令された緊急事態宣言は5月いっぱいくらいまで更に1ヶ月ほど延長される見込みです。このペースで死者数の増加が落ち着くことを祈ります。

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2020/5/3時点の人口100万人当たりのコロナ死者数

青が5/3時点の数値、黄色は4/26時点の数値です。

人口100万人当たりのコロナ死者数

4/17に作成した下のグラフと比較すると、人口当たりの死者数は前週と比べて急増しなくなってきました。

伸び率が依然として比較的高い国としては、UK、エクアドル、ペルー、ブラジルが挙げられます。南米で事態が深刻になっている様子がうかがえます。

5/3時点のワースト20は以下の通り。

国名100万人当たりの死者数
San Marino1,208
Belgium670
Andorra569
Spain537
Italy475
UK414
France379
Sint Maarten303
Netherlands291
Sweden264
Ireland260
Isle of Man259
Channel Islands236
USA204
Switzerland204
Montserrat200
Luxembourg147
Bermuda112
Monaco102
Portugal100
人口100万人当たりの死者数のワースト20

大きな傾向は変わらず、欧米諸国とカリブ海の小さな島国が中心に並んでいる状況です。

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死者数の増加が顕著な国々

次に、先週の日曜日から今日にかけての死者数の増加率をグラフ化してみました。

死者数の増加率

中でも、赤い棒グラフで示した中国を除くBRICs(ロシア、ブラジル、インド)は人口が多く、世界への影響も大きい国々ですが、前週と比較して死者数が1.5倍超で増加しており、依然として今後の動向が気になります。

また、1週間で死者数の増加率が1.5倍を超えている国々は以下のとおり。先週は増加率が2倍を超えている国が14カ国ありましたが、今週は5カ国に減少しています。

世界的に死者数の増加は減少傾向にあるようです。

国名死者数の増加率
Nigeria2.4
Sudan2.4
Ecuador2.4
Cabo Verde2.0
Benin2.0
Somalia1.7
Peru1.7
Gabon1.7
Brazil1.7
Kuwait1.7
Liberia1.6
Ghana1.6
Russia1.6
Pakistan1.6
India1.6
Tanzania1.6
Mexico1.6
Kenya1.6
UAE1.6
Bolivia1.5
Libya1.5
Togo1.5
Congo1.5
死者数の増加率が1.5倍を超えている国々
  • アフリカ:ナイジェリア、スーダン、カーボベルデ、ベナン、ソマリアガボン、リベリア、ガーナ、タンザニアリビア、ケニア、トーゴ、コンゴ
  • 中南米:エクアドル、ペルー、ブラジル、メキシコ、ボリビア
  • 中東:クウェート、パキスタン、UAE
  • 東欧:ロシア
  • インド

特に、アフリカ、中南米の国々で死者数が大きく増加しています。うち、太字で示した国々は先週時点での死者の増加率も2倍を超えており、依然として大変な状況にあると考えられます。

日本における1週間ごとの死者の増加率は、この一ヶ月間でみると1.5→2.1→1.6→1.3倍と推移しており、いったん収束傾向にあるようです。

東京都での日々の感染者数は100~200人を行ったり来たりしている状況で、引き続きギリギリのラインで持ちこたえているように見えます。これがNY等のように一気に500人、1,000人を超えるような事態に至らないよう祈る気持ちで毎夕の統計値を確認しています。

医療崩壊を招くことなく、このまま感染の急拡大を何とか抑制していけるよう、一人ひとりできることをしっかり積み上げていきましょう。

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