いま思うこと

TENET2回目鑑賞会とタイムリープもの談義(ネタバレ)

スポンサーリンク
いま思うこと
スポンサーリンク

10/10は順行のTENと逆行のTENとに囲まれたTENETの日。そんな記念すべき日に、2回目となるテネットを友人2人と一緒に鑑賞してきました。

きっかけは、初回の鑑賞時に僕が書いたFacebook投稿に対してもらった友人からのコメント。

観終わってからネタバレ読みつつ語り合えるのもいい。映像と音楽もクールでもう一度観たくなるね。

のんちゃんより

テネットを観て想起した映画です。
こちらも是非。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

篠田さんより

互いに面識のない二人に「一緒に2回目鑑賞どう?」と声がけしたところ、即答頂いたので企画したのでした。ちなみに、篠田さんはあの隠れた名作「若女将は小学生」を5回劇場で観たという強者です。

渋谷のTOHOシネマズに現地集合。週末は全席解放ですが、前日時点でほぼ満席でした。僕らのように2回目組も一定数いるのでしょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

お勧めのTENETネタバレサイト

テネットは所見ではストーリーの大半が理解不能のまま消化不良になります。何といっても、本作品の主役やニール等のキャストですら、渡された脚本を読んでも理解できないまま撮影に臨んでいたそう。

そこで必要になるのが「ネタバレ」サイトを色々と読んで復習すること。

中でも以下のサイトがよく整理されていてお勧めです。ただ、読めば読むほどに新たな謎に気づき、また考えが深まっていく、というループにはまります。

TENET/テネットの時系列を完全解説【ネタバレ】【カーチェイスシーン】

詳細な解説を書いている方もまだ理解の途上であり、再見するたびにエントリーを書き足している様子。

スポンサーリンク

タイムリープもの比較

TENETの「時間の逆行」は今までにない斬新なアイディアで驚きましたが、篠田さんから類似する逆行モノ映画として「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を教えてもらいました。

そこで、TENET二回目観賞会に当たっては、各自の宿題としてこの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」も観た上で、映画鑑賞後にビールを呑みながらTENETと比較検証することに。

ついでに、僕は自主課題として、数あるタイムリープものの中から僕の好きな「いま、会いにゆきます」と「君の名は。」も併せて復習してから臨みました。

この4作品を時間の観点から簡単に比較すると、こんな感じ。

  時間の流れ方 複数の自分の存在 世界観
TENET

順行と逆行
(任意で切り替わり)

あり 決定論的
ぼくは明日、
昨日のきみとデートする
順行と逆行
(1日単位)
なし 決定論的
いま、会いにゆきます 一方向のみ
(6週間だけ 
9年後にワープ)
なし 人間の自由意志あり
君の名は 一方向のみ
(入れ替わり時に 
3年のズレあり)
なし
(入れ替わりあり)
人間の自由意志あり

TENETは、本人の意思で順行と逆行を切り替えることができ、逆行中はもう1人の自分を見ることができる、つまり世界に自分が複数人存在しうる、という点が非常にユニークです。

同じ「逆行モノ」でも、「僕は明日、昨日の君とデートする」では、1日単位で主人公の時間の流れを一緒に体験することができつつ、24時になると主人公はN+1日に進むのに対して、ヒロインはN-1日に進む(主人公から観ると逆行する)、という時間の流れ方になっており、TENETよりも直感的で分かりやすい「ソフトな逆行モノ」となっています。

これに対して、TENETでは、逆行した瞬間からフィルムの逆再生のように時間の流れを逆向きに進みます。そのため、音の聞こえ方も逆再生であり、摩擦係数や重力も反対向きに働くように見えます。また、空気も逆方向には吸い込めないため、酸素マスクが必須となります。

順行側から見ると、逆行側は因果関係が逆であり、エントロピーは時間とともに小さくなる方向に見えるため、撃ち込まれた弾丸や飛び散った破片は元に戻るように見えるのです。その際に、逆行する拳銃を手にする主人公は、「自分が拳銃の引き金を引く」という意思を持って拳銃を構えることがトリガーとなって、実際に撃ち込まれた結果の弾丸が手元の拳銃に戻る、という現象となって現れます。

この独特な世界観を理解しないと、この映画で発生する様々な物理事象が理解できないため、ますます頭の中が混乱してしまいます。

ほか、今般のTENET鑑賞会に際して改めてタイムリープものを復習して感じたことをメモ。

【追記】

この後、TENETのことを友人に話した際に、「何かメメントに似てるね」という感想を聞かせてくれました。気になって、メメントという映画を調べてみると、確かに主人公の時間を結果から遡る形で観せていくストーリーでした。そして、何よりも驚いたのが、監督がクリストファー・ノーランだったこと。

「これは観てみねば!」と思い、アマプラで視聴。今から20年も前の作品で、実質的にノーラン監督が撮った初めての商業映画とのことですが、なんと冒頭のシーンがまさにTENETの逆行銃を思わせる逆行映像でビックリしました。TENETが面白かった方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。一度観ただけではストーリーを完全に理解できない難解さはTENETと同様で、色々と考えてしまう作品です。

ちなみに、のんちゃんと篠田さんにも共有したところ、二人とも20年前に観ていました。さすがです!

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

篠田さんに勧められて観た本作ですが、TENET同様に2回目鑑賞をしたくなる逆行モノです。実際、鑑賞会までの準備期間の1週間に2回観てしまいました。

たまたま読んだアマゾンのレビューコメントのような期待感を持って、せっかくなので2回目は妻と一緒に観ることに。

自分の過去の思い出が走馬灯のようによみがえってきて、妻と付き合い始めたのが20才だったため「あの頃のように純愛がしたいな」と改めて思いました。一週間後に妻と一緒に観て「もう一度恋愛がしたいな」とお互いが想い合えればイイなぁ(^^ゞ

Amazonレビューより

特に、物語のクライマックス、最後に福寿愛美(小松菜奈)の視点で1日目(最終日)から最終日(出会いの日)までを追いかけるシーン。愛美の秘密を知った後、涙なしには観られないはず。

僕は物語の構成を完全に理解したうえで臨んだ2回目だったので、愛美の表情一つひとつの意味を感じながら、もう感情移入MAXな状態です。そして、電車の窓の外へ目をやった愛美の最後のセリフ「彼のもとへ、辿り着いた」とback numberのエンディングテーマ曲「ハッピーエンド」のイントロが流れ、余韻に浸りきっている僕。

間違いなく隣の彼女もウルウルきているはず、と思ってふと横を向くと、彼女は眠そうな顔。そして、予想だにしなかった感想を一言。

何か設定が共感できないよ。だって、女の子は時間に逆行しているはずなのに主人公の男の子と一緒に普通に過ごしているじゃん。後ろ向きに歩かないと変だ。

いや、これ恋愛映画だからね。どうやら、彼女は一度だけ観たテネットの世界観があまりに強烈で、「逆行=後ろ向き歩き」と完全に洗脳されてしまったようです。同じ「時間の逆行」コンセプトでも、テネットみたいにガチな逆行だと恋愛映画は成立しません。いくら小松菜奈でも酸素マスク付けて後ろ向きに歩いていたらキモくて一目惚れできないし、そもそも会話が成立しないし…。

あの素敵な世界観を彼女と共有して、「同じ時間を一緒に過ごせるだけで幸せだね」とか、そんな感想を言い合ったりしたいな、と思っていた僕でしたが、完全にひとり置いてきぼりでした。

「愛美はどこに住んでいるのか?」とか「毎日違った洋服をどうやって順行世界に持ち込んだのか?」とか、野暮なツッコミをしないで、この世界観に浸れる人には自信を持ってお勧めする、素敵で切ないラブストーリーです。

いま、会いにゆきます

UCLAにMBA留学中に原作を読んで感動し、帰国後に映画版を観て原作を超える世界観と完成度に打たれて2006年にDVDまで購入してしまった本作。折に触れて何度も見返していましたが、今回、久しぶりに鑑賞しました。

時間の逆行はないものの、主人公が20歳の時に交通事故に遭い、9年後の未来にワープして将来の結婚相手と幼い息子と6週間を過ごした後、ふたたび20歳に戻った彼女が取った行動に心を打たれます。

TENETや「僕は明日昨日の君とデートする」のような決定論的な世界観とは違い、あくまで主人公の意思で将来は変えられる中で、あえて9年後の未来で体験した愛おしくて悲しい現実を選択し、「いま、会いにゆきます」と語る主人公の言葉の重み。

そして、主人公を演じた竹内結子さんの悲しい現実が本作とも重なって、もう涙腺崩壊です。もし、まだ観たことがない方は、TENETや「僕は明日昨日の君とデートする」が好きなら、きっと共感できる作品ですのでお勧めします。

君の名は

時間のズレといえば、物語の途中で主人公の2人が実は3年間の時間のズレを伴いながら入れ替わっていたことが分かるという設定が物語に深みを出している「君の名は」を思い出します。

この作品も劇場で初めて観た時にその世界観と構成に圧倒されてブルーレイや原作等を購入してしまいました。

本作もTENETや「僕は明日昨日の君とデートする」とは違って、未来は自分の意思で変えられるという世界観のなかで、実際に主人公の強い意志で未来を変えることでふたたび出会うことができる二人、という設定が好きです。

今回、TENET、「僕は明日昨日の君とデートする」、「いま、会いにゆきます」、「君の名は」の4作品をまとめて観かえしてみて、「勇気を出して一歩を踏み出すことで自分が信じる未来を作り出す」というテーマが根底に共通して流れていることに気づきました。

振り返ると、偶然の出会いで一目惚れした彼女との結婚から始まり、MBA留学やキャリアに至るまで、僕の今までの人生は”Putting yourself out of comfort zone”, “What happened happened.”的なスタンスを信じて切り拓いてきた感があります。僕がタイムリープものに惹かれる理由はこの辺にありそうです。

スポンサーリンク

TENETをより深く理解するための問い

映画鑑賞後は、3人でTENETを振り返りながら、ストーリーをより深く理解するために幾つかの問いに対して意見交換しました。あなたは、どこまで回答できますか?

  1. 逆行する物体を通じた、未来から現在に向けてメッセージや報酬を送る方法
  2. キャットの息子がニールだとすると、ニールはいつ主人公と出会い、なぜ覚悟を決めて、どれくらいの長い時間、逆行してきたのか?
  3. 主人公がキャットのメッセージを聞いてから逆行・順行してプリヤを殺害できたのはなぜか?

僕以外の二人は初対面でしたがすぐに打ち解けて、TENETを起点に類似作品との比較やその他もろもろ、色々な話に展開して楽しいひとときを過ごしました。

観終わった後もこれだけ楽しめる作品はなかなかありません。TENET、どこまで深く作り込まれているのか、Amazonプライムで観られるようになったら改めて何度も観返したいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
takekuraをフォローする
ロサンゼルスMBA生活とその後 2019~
タイトルとURLをコピーしました