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新型ルンバe5/i7はここまで進化した!

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今の家を新築したのに合わせて購入したルンバ780は、何度か充電池を交換しながらも未だに現役で頑張っています。

ただ、また充電池が弱くなってきて掃除途中で電池切れで息絶えていることが多くなってきたため、新しいルンバを調べてみることに。

すると、どうやらカメラがついていて自動で部屋の間取り図を作成する等、もはや今のとは全く別物、異次元な進化を遂げていることを知り、買い換えることにしました。

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新型ルンバe5/i7は旧型とは全くの別物と思った方が良い

いざ最新のルンバについて調べてみると、沢山のモデルがあって迷ってしまいます。でも、我が家が重視するポイントを決めて絞り込むと、i7の一択でした。

ただし、後述するとおり、自動再開機能にこだわらず、吸引力も従来比5倍で良ければ、i7の半額程度で買えるe5がベスト、という結論です。

左がi7、右が780
i7の方が少しだけ小さい

ぱっと見はそれほど変わりませんが、i7の方がほんの少しだけ小さくなっています。でも、中身は全く別物!

実際に1週間使ってみて実感した、新型ルンバに買い換えるべき5つの理由は以下のとおりです。

理由1. 賢いナビゲーション&間取り図作成機能(iAdapt 3.0)

何と言っても、隔世の感があったのが、部屋をルンバが走行しながら間取り図を自動的に作成し、部屋の形状を理解して賢く効率的に掃除するというナビゲーション機能。

ルンバを初めて購入した2012年当時は、ロボット掃除機というコンセプト自体が革新的で、ルンバが勝手に走行して掃除をしてくれるだけでも感動モノでした。

我が家にルンバが来て初めて掃除をした時の貴重な映像が残されています。

今回のルンバi7は、ベースを起点として自分が走行した位置を把握しつつ、新たに搭載されたカメラで周囲を動的に把握・分析して、その部屋の見取り図を自動的に作成していきます。

CLEANボタンの下、斜め上を向いているのがカメラ

一度だけでは仮のマップしか表示されませんが、2,3回走行させるとマップが完成します。マップはスマホのアプリから確認できますが、更に感心したのは、部屋をマップ上で分割し、名前をつけることができる点。

例えば、こんな感じでルンバが作成した間取図に対して点線を追加することで部屋を分けて名前をつけることができます。

いちどこうした間取図が完成すると、スマホ上で部屋を指定するだけでその部屋を掃除することができるようになります。また、Google アシスタントやAmazon Alexa などのスマートスピーカーと連携させると、「書斎を掃除して」といった具合に声だけで操作することも可能です。

実際にアプリから書斎の掃除を指示するとこんな感じで動作します。かつてのルンバはひたすら直進し、障害物に当たったらランダムに方向転換してまた直進、という動きが基本だったのに対して、自ら意思を持って目的地へ向かうルンバi7の姿を見ると、知性を感じます。

この自律的な動きの違いが、8年間のルンバの進化ポイントで一番の驚きでした!

書斎まで直行するルンバi7

また、部屋を分けるのとは別に、マップ上で進入禁止エリアを指定したり、よく掃除するエリアを指定することもできます。例えば、ランドリールーム内にある洗面所の前は髪の毛などがよく落ちていて汚れやすいため、特別にエリアをしていすることで、ワンタップでその場所をピンポイントでルンバが直行して掃除して帰還する、といった使い方ができます。

ソファーの下と洗面所の前をエリア指定

また、スケジュールで定期的に決められた曜日、時間に、特定の場所だけを掃除する、といった設定もスマホから簡単にできます。

実際に掃除した結果は、こんな感じで確認できます。緑色は掃除ができたところ、灰色は物が置いてあって入れなかったところ。

ランドリールームの右上に緑色の四角が7個ありますが、ここはゴミが多かった場所です。汚れが多い場所も自動的に学習して念入りに掃除をするそう。

ここまで賢いiAdapt 3.0を搭載しているのは、s/i/eの3シリーズのみ。960はiAdapt 2.0、671はiAdapt 1.0のみ対応です。

理由2. 従来比10倍の吸引力 AeroForce3段階

続いて、2番目に重視したポイントは吸引力の強さ。

600シリーズを1とした時、sシリーズは40倍、iシリーズは10倍、eシリーズは5倍の吸引力とのこと。

また、ルンバ内に真空状態を作り出すことで吸引力を高めるAeroForce3段階クリーニングシステムを搭載しているのも、s/i/eの3シリーズのみ。ゴム製のデュアルアクションブラシとパワーリフト吸引で、微細なゴミやカーペットの毛まで逃さず取り除きます。

ちなみに、このゴム製のブラシも大きなイノベーションです。今のルンバはブラシにすぐに大量の毛がからまってしまうため、「ルンバの掃除」が結構な手間でした。s7のゴム製ブラシは、数回掃除してもほとんど毛が絡まりません。

また、清掃中に電化製品のコードやラグのフリンジなどにからまると、異常を感知してブラシを逆回転させて自動的にからまりを解消するという機能(特許)もポイント高いです。

けっこうマメに掃除しているリビング、ダイニングを掃除してみたら、これだけのゴミが取れました。また、以前のルンバでは取れていなかった、細かい砂のような粒子がたくさん吸引できていました。

理由3. 水洗いできるダストボックスとブラシ

地味に嬉しかったのが、ダストボックスとブラシを水洗いできる点。以前のルンバは水洗いができなかったため、ダストボックスは濡らしたティッシュで時々掃除したり、ブラシは絡み付いた毛などを取り除く等、結構な手間とストレスでした。

実際に水洗いしてみると、気持ちいい!ちょっとしたことですが、これは大事なポイントです。ブラシも毛のないゴム製になったので、お手入れも超簡単!

水遊びできるダストボックスは、s/i/eの3シリーズのみ、ということで、iAdapt 3.0対応、AeroForce3段階対応、水洗い対応の3点から、廉価版の900シリーズ、600シリーズは候補外となりました。

理由4. 自動充電&自動再開

i7は、電池不足になると自動的にホームベースに戻って充電し、満充電となったら途中から掃除を自動で再開するという機能がついています。

電池が次第に弱ってくると掃除途中で電池切れしてルンバが行き倒れることがよくあります。i7の付属リチウムイオン電池は6年間ほど持つそうですが、こうした機能があると電池が弱ってきてからも安心です。

この自動再開機能はsシリーズとiシリーズのみ対応、またeシリーズは吸引力が5倍(iシリーズは10倍)という違いがあり、候補はsかiシリーズに絞り込まれました。

逆に言うと、自動再開機能にこだわらず、吸引力も5倍で良ければ、i7の半額程度で買えるe5がベストです。最新機能がほぼ使えるという意味では、e5が一番コスパが高いとも言えるでしょう。

理由5. 無料ソフトウェア・アップデートで進化し続けるルンバ

こうした賢い機能はすべてソフトウェアで実現されます。ルンバの良いところは、WIFIに接続されたホームベースにルンバを置いておくだけで、ソフトウェアが更新される都度、自動的にソフトがダウンロード・インストールされて常に最新の機能を使うことができる、ということ。

8月25日には、iRobot社史上最大となるソフトウェアのアップデート「iRobot Genius(アイロボット・ジーニアス)ホームインテリジェンス」(以下iRobot Genius)が実施されました。

これにより、以下のような新たな機能が追加されたそうです。

  • 例えば、金曜日の夜にリビング、あるいは日曜日の夕食後にダイニングとキッチンに掃除機をかけることが多いなど、ロボットが清掃パターンを学習し、「これを清掃スケジュールに追加しませんか?」とアプリ上で提案を行う。
  • 市販のコネクテッドデヴァイスやアプリと連携し、日常の行動に紐づけることにより、「家から離れたらブラーバを起動する」といった、実用的なスケジュールが設定できるようになった。
  • ユーザーの好みの設定を知り、よりパーソナライズされた清掃方法を判断できるように日々学習を続ける。例えば配線が多い箇所など、ロボットが停止することの多いエリアを自動で検知し、「このエリアを進入禁止に設定しませんか?」といった提案を行う。
  • 基本的なスケジュール機能にとどまらず、位置情報によりその地域に即した季節の提案を行う。花粉やアレルギーの季節、ペットの換毛期などを知らせ、清掃頻度の提案などを行う。この機能はOFFにすることも可能。
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sシリーズか、iシリーズか?

最後はsシリーズとiシリーズで迷いましたが、sシリーズの売りである「自動ゴミ捨て」機能は、ゴミをルンバから紙パックに吸い上げる際の音が大きくてうるさいこと、ゴミをためる紙パックの収納タワーが大きくて邪魔、紙パックのコスパが悪い(交換用紙パック3枚セットで税込2,138円)という理由で不要と考えました。

また、sシリーズは186,780円という高価格で、さすがに掃除機にここまでは出せないな、というのが実感。i7も109,868円と高額ですが、楽天市場で購入すれば10万円を切る価格で手に入ります。

という経緯で、最終的に楽天市場のiRobot社の公式店舗にてi7を購入することに。たまたまポイント10倍キャンペーン実施中で、他のキャンペーンと併せて9万円前半で購入できました。

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スマートホーム時代におけるプラットフォーマーを目指すiRobot社

iRobot社の戦略としては、単なる掃除機メーカーではなく、ネットに接続された様々な機器を統括するプラットフォーマーを目指しているようです。

「長期的な目標は、ネットに接続されている機器どうしを連携させて、高齢になっても人々が独立して暮らせるよう支援すること」とアングル氏はいう。例えば、高齢者の起床時間に合わせて、家の中の家電がそれぞれコーヒーと朝食を作り、照明をつける。窓・玄関の施錠や室内の見守り、屋外の監視などのセキュリティ面でも、各種のセンサーを備えたコネクテッドデバイスが貢献する。家族が離れて暮らしていても、家電の動作を通じて、高齢者の日常のルーティーンがうまく回っているかが把握できる。異常が生じたり、支援が必要な場合には必要な介入を行う。

このような家の実現に重要なのは、室内のデバイスをただ集めるだけではなく、システムとして組織することだ。各家電がつながり、AIや音声・空間認識機能を持つことで、室内の様々な情報を共有できる。家そのものを、そこで暮らす人の魔法のパートナーにすることをiRobot社では目指している。

事業構想 Project Design Onlineより

このルンバのように、各種家電がIoTデバイスとなって相互にネット接続されるようになってくると、スマートホームを実現するために重要になるのが、部屋の間取り情報です。

ルンバが文字通り地を這って地道に作成した各家庭の間取り図情報は、IoT家電や住宅メーカーからすると貴重なデータとなるでしょう。

今はとりあえず二次元の見取り図情報のみですが、技術的にはルンバに内蔵されたカメラで得た画像情報を解析することで、高さ情報を含む三次元の立体的な部屋の構造情報を得ることも可能でしょう。

こうした情報は、不動産業者が物件のウォークスルーをオンライン上で提供したり、照明器具の販売サイトで実際に部屋を照らした様子をシミュレーションしたり、様々な用途がありそうです。

既にアプリ上に展開されている間取り図情報をベースに、各社のIoT家電等が連携しやすいような、スマートホームのプラットフォームを提供する企業に進化すると、iRobot社は単なる掃除ロボット企業にはとどまらなない大きな飛躍の可能性があると思います。

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