いま思うこと

新・北斎展 (Hokusai Updated)

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今日は年休を頂いて、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の新・北斎展に行ってきました。週末は混むだろうという読みで敢えて平日、しかもオープンの10時過ぎに到着しましたが、既にチケット売り場は100人を超える長蛇の列。

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チケット購入から入場まで

一瞬ひるみましたが、この列は当日券を購入する列でした。僕らはメルカリで購入した招待券を持っていたので列に並ぶことなく入場券と引き替えて、すぐに森タワー52階まで上がることができました。

しかし、52階に着いたら、今度は入場のための行列。特に入口すぐの展示コーナーは人が滞留しがちとのことで入場制限しながらの案内でした。

しばらく待って10:30くらいに入場。北斎のキャリアを大きく6つに分け、会場では年代ごとにコーナーを区切って作品を展示してありました。

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みどころ「雨中の虎図」と「雲龍図」

北斎の代表作としては、“Great Wave”と称されて世界的に名高い「神奈川沖浪裏」を含む「冨嶽三十六景」シリーズ、19世紀のヨーロッパにおけるジャポニスムの流行の契機となった『北斎漫画』などが一般的に知られていますが、これらは約70年に及ぶ北斎の画業のほんの一端にすぎません。

本展では、北斎の絵師人生を作風の変遷と主に用いた画号によって6期に分けて紹介します。

勝川派の絵師として活動した春朗期(20〜35歳頃)、勝川派を離れて肉筆画や狂歌絵本の挿絵といった新たな分野に意欲的に取り組んだ宗理期(36〜46歳頃)、読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期(46〜50歳頃)、多彩な絵手本を手掛けた戴斗期(51〜60歳頃)、錦絵の揃物を多く制作した為一期(61〜74歳頃)、自由な発想と表現による肉筆画に専念した画狂老人卍期(75〜90歳頃)と、その壮大な画業を通覧。国内外の名品、近年発見された作品、初公開作品を通じて、真の北斎に迫ります。

公式ホームページより

基本的に会場内は撮影禁止。会場の途中の一角では、本展を企画、準備してきて昨年に亡くなった北斎研究家・収集家の永田氏のインタビュー映像が観られました。

その中で紹介されていた、北斎が90歳近くの亡くなる直前に描かれたという最終的画境の傑作、「雨中の虎図」と「雲龍図」の運命的な出会いのストーリーが感動的でした。

2005年、パリのギメ美術館で浮世絵調査をしていた永田生慈氏は、数年前に美術館に寄贈された一幅の絵を見せられました。そして「観た途端、あまりの衝撃に息を呑んだ」といいます。それが「雲龍図」でした。暗黒の天上から出現した龍のリアルで強烈な迫力。落款は「九十老人卍筆」。北斎最晩年の傑作に他なりませんでした。

さらに「雲龍図」は双幅であることも分かりました。永田氏が当時副館長であった太田記念美術館所蔵の「雨中の虎図」は、サイズもほぼ同じで、表装・落款も同一。並べると、龍虎の面貌が向き合い、「阿吽」の一対となります。天の龍と地上の虎。70年間描き続けた北斎が最後に到達した壮大な世界です。

公式ホームページより

今回の展示では、有名な「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を含む300点近くにのぼる作品の数々が展示されていました。出口付近で展示作品の最後を飾っていたのが、「雨中の虎図」と「雲龍図」の対になった二枚。

この絵に至るまでの北斎の画風の変化を目の当たりにした後に、二枚が出会う数奇な運命のストーリーを知った上で眺めると感慨深いものがありました。

会場の入り口近くこそ混雑していましたが、想像以上に大きな会場に数多くの作品が展示してあるため、後半に行くに連れて人も分散していてゆっくりと鑑賞することができます。緻密な筆づかい、大胆な構図、年代ごとに大きく変化する画風。

展示されている多くの作品は永田氏が島根県立美術館に寄贈したもので、彼の遺志により本展覧会後は島根県内でのみ公開されるとのこと。東京でこれだけのコレクションを一度に観られる最後の貴重な機会を満喫できました。

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展望と北斎カフェ

森タワー52Fから眺める新宿御苑と高層ビル群。カフェでは北斎展にちなんだ特別メニューが並んでいました。

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