南紀白浜に一泊した後は、いちど訪ねたいと思っていた高野山の金剛峯寺に朝からお参りに行きました。
総本山金剛峯寺とは?
金剛峯寺。日本史の教科書で習った「空海は真言宗の開祖で高野山の金剛峯寺を開いた」という知識しかありませんでした。
「最澄は天台宗の開祖で比叡山の延暦寺を開いた」とセットで暗記したあれです。
実際に金剛峯寺に行ってみて驚いたのは、広大な敷地に点在するお寺の多さ!総本山金剛峯寺には全て合わせると、なんと117ものお寺があるそうです。
総本山金剛峯寺という場合、金剛峯寺だけではなく高野山全体を指します。
普通、お寺といえば一つの建造物を思い浮かべ、その敷地内を境内といいますが、高野山は「一山境内地」と称し、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なのです。「では、本堂はどこ?」という疑問がわいてくるでしょう。高野山の本堂は、大伽藍にそびえる「金堂」が一山の総本堂になります。高野山の重要行事のほとんどは、この金堂にて執り行われます。
金剛峯寺ウェブサイト
山内に点在するお寺は、塔頭寺院(たっちゅうじいん)といいます。お大師さまの徳を慕い、高野山全体を大寺(だいじ 総本山金剛峯寺)に見立て、山内に建てられた子院のことです。現在では117ヶ寺が存在し、そのうち51ヶ寺は宿坊として、高野山を訪れる参詣者へ宿を提供しています。
まずは総本山金剛峯寺へ。正門をくぐると表玄関がみえます。
向かって右側にある一般参詣入口から入り、この広大な建物の中を拝観できます。
中に入ると、きらびやかな屏風で飾られた数多くの間を観て回れます。
あちこちにハートの形が隠れているのを娘が発見。
国内で最大級の規模を誇るという蟠龍庭(石庭)。
奥之院
金剛峯寺の一番奥に位置する奥之院。
途中、両側に杉の大木で囲まれた道を歩いていると、徳川吉宗、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、明智光秀、織田信長といった戦国大名等のお墓や、ヤクルト、アデランス、シャープといった企業の供養塔や慰霊碑等が無数に連なっています。
高野山の信仰の中心であり、弘法大師さまが御入定されている聖地です。正式には一の橋から参拝します。一の橋から御廟まで約2キロメートルの道のりには、おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいます。
金剛峯寺ウェブサイト
角濱ごまとうふ総本舗でランチ
ランチは金剛峯寺の大門から歩いてすぐにある角濱ごま豆腐総本舗で胎蔵懐石を頂きました。
胎蔵界曼荼羅中央にある中台八葉院を模した器にお味の違うごまとうふを並べました。
角濱ごまとうふウェブサイト
真ん中の大きなごまとうふには木野子ソースをかけて、優しい味に仕上がっています。
様々な味付けでアレンジされたモチモチ食感のごま豆腐が見た目にも美しく、美味しい!
金剛峯寺に参拝されたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。お土産にごま豆腐を買って帰りました。こちらも美味しかったです。