テニスを始めたのは、大学生になった時に入ったフォーエバー硬式庭球会がきっかけでした。ただ、僕はどちらかと言うとテニスは友達とつるむ手段であり、目的ではなかったので、スポーツとして真面目に取り組んでおらず、楽しむ程度でした。
ロサンゼルスでMBA留学していた頃に、住んでいたWestwood Parkで毎週土曜日に活動していたテニスサークルに参加したのを契機に、スポーツとしてのテニスの面白さに気づき、帰国後はテニススクールに入って週1回のテニスプレーヤーに。
それから10年以上が経過し、それまではスクールの中級クラスで何となくプレーしていたのが、ここ1年位は向上心が芽生えてきて、試合をもっと楽しみたくなってきました。
テニススクールは練習主体で試合に勝てない
10年以上、テニススクール中級で週1回練習していれば、とりあえずのショットは打てるようになります。ただ、スクールだと最後の15分程度で試合形式の練習をするくらいのため、圧倒的に試合経験が足りません。
そこで、ちょうど1年ほど前に初めてトライしたのがテニスオフ。これはコートを予約している人がウェブサイト上で一緒に試合をする仲間を募るコミュニティです。
ここで色々な人と試合をする経験を積み始めると、練習ではできていても、いざ試合となると思い通り打てない、勝てないことが分かりました。
理論を学ぶべきはサーブとフォーメーション
そこで、今までは理論を知らないままに、コーチに言われる通り自己流で体で覚えるテニスでしたが、最近は本を買ったりYoutube動画を観て初めて色々とセオリーを学び始めています。
中でも、明らかに理論が不足していたなぁと実感するのが、サーブとダブルスでの動き方(フォーメーション)。小学生の頃からテニススクールに通い、今は中学のテニス部で活躍している娘とテニスをしていても感じるのが、この2点です。
サーブとフォーメーションは、座学できちんと理屈を学び、理解した上で、体を動かす、というステップを踏むことがとても重要で効果的。でも、意識しない限り、そんな機会はなかなかありません。
このたび、遅ればせながら本やウェブサイト、Youtube動画等で考え方を学ぶことで、今までのやり方が実は間違っていたことに気づいたり、逆に何となく経験的に感じていたことが理屈で説明されることで膝ポンだったり、と色々と勉強になりました。
サーブの打ち分け
サーブは本で学ぶよりも動画で見る方が圧倒的に分かりやすいです。今はYoutubeに無数の解説動画が紹介されているので、こちらをまず観て、理屈を正しく理解することが大切。
サーブはプロネーションの動きがポイント
サーブで大切な動きは、フラットもスピンもスライスも基本は同じで、コンチネンタルグリップで握ること、プロネーションの動きがポイント。
プロネーションと聞くと難しそうですが、基本は次の3点です。
- 肘を高い位置にセットする
- ヘッドがダウンするとき打球面を内に
- インパクト後、自然と打球面は外に向くので意識しない
色々な解説動画を観ましたが、これが一番シンプルで分かりやすかったです。
僕も含めて素人は力任せに腕の力だけでラケットを振り下ろすことで速いサーブを打ちたくなりますが、これだと正確性が低く、肩を痛めるのがオチ。
プロネーションを理解して、ラケット面を正しく振り出すだけで、腕が内側から外側に返る力により自然とラケットのスイングスピードが上がり安定します。非常にシンプルなことですが、人間の体の構造に合わせた理屈なので、体に負担が少なく最も効率的な動きです。
フラット、スピン、スライスサーブの打ち分け
基本となるプロネーションの動きができれば、あとはボールを打つインパクトの意識を変えるだけで、フラット、スピン、スライスのサービスを打ち分けられます。
同じく、ともやんテニスchのこの動画に行き着きました。
ポイントは次のとおり。
- フラット:一気に力を開放して、ラケットをまっすぐ当てる
- スピン:2時方向に振り上げて、ボールを落とすイメージ
- スライス:面の当てる角度を気をつけて、体が開かないように注意する
基本的なグリップとフォームさえ身に付ければ、ちょっとした簡単なコツを意識するだけで、3種類のサーブを打ち分けることができるようになります。
また、ボールにラケット面が当たるインパクトに着目して、ボールとラケットの関係を図で示すと以下の通りです。
引用元:テニログ「テニスのスピンサーブとスライスサーブの違い」
ボールに対して、ラケット面がどんな軌道で当たるかについて、真上からボールを見た図と後ろからボールを見た図です。とてもシンプルですが、見るほどにサーブの打ち分け方を的確に表現している味わい深い図だと思います。
フラットサーブ
- 12時方向でボールを捉える
- インパクトで親指を出してくる
- 胸からボールに向かっていく
スピンサーブ
- トスを上げる左手をベースラインと平行に
- ラケットの先を10時方向で捉える
- テイクバックで肘を高く上げる
- 手首をインパクトの形にしておく
- 左手を下ろすのを1テンポ遅らせる
スライスサーブ
- グリップはコンチネンタルよりも少し薄く握る
- インパクトはボールの横ではなく、外側+斜め上を捉える
- トスを上げた時に前に体重を載せて前のめりに
- 打った後にコートの中に入っていくイメージ(回転+パワー)
- 左手の肘を片付けてラケットをキャッチ
- 中心よりも少し内側・先端よりの一点で当てる(右に振って左に飛ばす)
- プロネーションが始まる直前に当ててから面がローテーションする
- 一番高いところよりちょっと下で捉え、当たってから最高点へ
ダブルスのフォーメーション
ダブルスの試合では、フォーメーション、つまり立っている位置が大事で、このフォーメーションには幾つかの型があります。
色々な本について口コミ評価や友人のお勧めを受けて購入したのが次の2冊。
このフォーメーションを理解して動けているかどうかで、ダブルスの試合での点の取りやすさが全く変わってきます。学んだことを実際の試合で試してみるのが楽しくなりました。