桔梗屋にピンと来なくても、「信玄餅」と言うと分かる方も多いのでは。きな粉のかかったモチモチした餅に黒蜜をかけて頂く、アレです。
プラスチックの蓋を外したくぼみに同包の黒蜜をかけるとピッタリ収まるのが気持ちいい、アレです。
その信玄餅の工場が実は山梨県笛吹市にあります。甲州、勝沼のワイナリー巡りや大菩薩峠ハイキングの拠点にも便利な石和温泉からだと車ですぐのロケーション。この夏の小旅行で立ち寄ったら想像以上にテーマパークでビックリしました。
お菓子詰め放題
一番人気のアトラクションはお菓子詰め放題。1個165円の信玄餅が、なんと220円で袋いっぱい詰められるということで、異様な人気ぶりです。
袋が破けてしまったらやり直しOK、時間無制限というルールの中、皆さん真剣な表情で信玄餅と向き合っていました。
桔梗信玄餅や塩豆大福など、その日によって並ぶお菓子は変わりますが、詰め放題コーナーにあるお菓子なら、専用袋いっぱいに詰めても220円というとてもお買い得な価格です。
※お菓子の詰め放題は、毎朝9:30より社員特価販売1/2隣の「グリーンアウトレット1/2」にて開催中です(売り切れ次第終了します)
※混雑時は整理券を配布いたします(お客様の様子や天候によって整理券を配る時間は異なります。ご了承ください)
桔梗屋ウェブサイトより
「他の場所にある商品を詰めることはご遠慮ください」とありますが、そんな発想する人がいることに驚きです。
更に驚きなのが、この人気ぶり。この日は平日にも関わらず、朝6:10の時点で全230枚の整理券を配布し終えたそう。
ギリギリ整理券をゲットできた人が詰め放題を開始できるのはおおよそ11時くらいからとのこと。朝6時前から並んで11時から詰め放題とは!
よほど近所の旅館に宿泊している観光客か近隣住民でないと参加できないプラチナイベントです。
アウトレットのお店
他にも賞味期限が近い商品などをMAX半額で販売するアウトレットのお店も大人気。
詰め放題はできませんでしたが、アウトレットで信玄餅詰め合わせとシャインマスカット生クリームどら焼き、グレープフルーツ寒天ジュレなどをお土産に買いました。
桔梗屋=信玄餅のイメージしかありませんでしたが、何十種類ものお菓子を作っているんですね。どれも美味しかった!
工場をテーマパーク化する発想と実行力
工場見学は予約不要で信玄餅などの製造工程を高いところからぐるっと回れます。
こうして工場をオープンにすることで消費者は親近感が湧いて安心して購入できますし、従業員も常にお客様に見られている適度な緊張感や張り合いが出てきて良い関係だなと感心。
他にも、「味・品質には問題がないものの、形がいびつだったり、小さな傷が付いたため桔梗屋の厳しい基準をクリアできなかった野菜も、割安で販売」するグリーンアウトレット1/2やカフェ、手作りアイス工房、お弁当激安コンビニ、イタリアントマトクラブなど、広い敷地内に色々な建物が点在していて楽しめます。
お菓子で作った花やオブジェの展示も。
最初は「工場見学でテーマパークは言い過ぎでは?」くらいの感覚で立ち寄りましたが、すっかり桔梗屋のファンになってしまいました。
工場をオープン化して、ついでにテーマパーク化までしてしまおうという企画力と実行力、素晴らしいですね。