ダナン滞在中は2つの世界遺産を訪ねました。1つはダナンから車で30分ほどで行くことができるホイアン。
そして、もう1つがミーソン遺跡(My Son Sanctuary)です。ダナンのホテルで居合わせた2人と一緒にフロントで交渉して運転手つきのバンを1台チャーターしました。
ツアーに入ると1人で$100前後しますが、車は8時間のチャーターで$60ほどでしたので、1人あたり$20程度と格安で済みました。
ミーソン遺跡まではホーチミンとハノイの間に位置するダナンから車で1時間30分ほどで到着します。思っていた以上に道路が整備されていて、それほど揺られることもなく快適なアクセスでした。
車を停めて入口から山道を2,3分歩くと、突然さっと視界が開けます。
森の中に佇むミーソン遺跡。6世紀から13世紀頃まで栄えたチャンパ王国が築いた街の跡と言われていますが、周囲の森林にはまだ発掘されていない遺跡があるほか、文字が解読されていない等、謎が多く残っている遺跡だそうです。
チャンパ王国とは現在では少数民族となっているチャム族が築いた王朝と言われています。宗教は主にヒンドゥーシヴァ派ですが、それにとらわれることなく、インド文化を柔軟に取り入れてたとされています。チャンパ王国が謳歌した時代は北ベトナムよりも高い技術力を持っていたと言われており、その理由は交易にあったと言われています。海沿いに王国を築いたチャンパ王国は中国やインド、オランダなどの欧米まで交易の手を広げ、レベルの高い建築技術を取り入れていたと考えられています。
また、このミーソン遺跡もフランス統治時代にフランス人に見つかる前は大自然に囲まれた森林でしかありませんでした。現在では発掘作業も進み、徐々にチャンパの歴史も明るみになってはきているものの、まだまだ謎は残っています。
ベトナムナビより
かつての都の廃墟にツタが絡まる姿は、まるでラピュタの世界に迷い込んだような雰囲気。歴史のロマンを感じます。