親バカ

ライオンとトラはどっちが足が速いのか?

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先週の日曜の晩、息子が「ライオンとトラはどっちが足が速いの?」と聞いてきました。

う~ん、確かにライオンは百獣の王と言うけれど、あのたてがみを見る限り風の抵抗が大きそうでスマートなトラの方が足は速そうな・・・。と、中途半端な回答も難なので、ふとインターネット経由で不特定多数の方々に質問することを思いつきました。

この手のサービスは幾つかありますが、以前LA滞在中にアメリカ人の友人から「こんど日本に観光に行くので色々と情報が欲しい」と相談された際にお世話になったOK Waveで再び聞いてみることに。

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OK Waveで聞いてみた

「5歳の息子から「ライオンとトラはどっちが足が速いか?」と尋ねられました。調べたところ、チーターがどうやら一番足の速い動物(時速110kmくらい)のようですが、それ以降、どういう順番になっているのかご存知の方がいらっしゃいましたらぜひご教示頂けると幸甚です。」

すると、webに投稿して僅か18分後!にこんな返事が。

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ライオンは群れで狩るが、トラは単独で狩る

回答者1「ライオンとトラならトラの方が足は速いです。数値は分かりませんが。ライオンは群れで狩りを行います。チータのように一匹で追いかけても追いつかないからです。トラはチータのように単独行動で獲物をしとめます。ですから、足も速くなければなりません。」

頂いた回答には質問者からコメントを書き込めます。

「早速のご回答ありがとうございます。なるほど、狩猟の習性からしてトラの方が速いだろうということですね。ただ、ライオンは群れで狩りを行う上、トラよりも足が速いという可能性はないのでしょうか?」

そして、その38分後には別の方から更に具体的な情報が寄せられました。

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ライオンの足は動物の中でも結構遅い方

回答者2「動物の速度くらべ(Km/Hr)のホームページです。」

もちろん質問前に僕もざっとは調べましたが、こんなホームページは見つけられませんでした。恐るべし、インターネットの力。

「早速のご回答、どうもありがとうございます!ライオンの足は結構遅いんですね。トラのデータが入っていたらパーフェクトだったんですが残念ですが、非常に参考になります。」

質問してから1時間も経たないうちにかなりの情報を得ることができましたが、もうしばらく質問を公開しておくことに。すると、翌日のお昼頃にまた別の方からこんな回答が。

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トラとチーターはシカを狩れる

回答者3「トラに一票入れさせてください。草食動物で足の速さは,#2さんの示してくれた表でもわかるように,シカの仲間・ウマの仲間・ウシの仲間の順です。ここでシカを捕食する代表的な肉食獣は,チーターとトラとオオカミです。

ライオンは残念ながら,シカは足が速く,自らでは狩れません。もっぱら大型のウシの仲間を狩っています。ネコ科の待ち伏せ型の狩でシカを狩ることが出来るものはチーターとトラです。ですからライオンよりもトラの方が速いのではないかと推測されます。昔から「ライオンの強さ」「トラの速さ」と言われます。

オオカミは時速50km程でしか走れません。なぜ時速70kmを超えるシカを狩れるかですが,彼らの狩は追跡型です。何日も追跡し,獲物が疲労してから狩るわけです。」

「ご回答ありがとうございます。トラはシカを待ち伏せ型の狩りで狩れるものの、ライオンは自らはシカは狩れないのですね。
ただ、ライオンは待ち伏せ型の狩りはできないのでしょうか?もしできないのであれば、シカを狩れないのは足の速さでの問題ではなく、待ち伏せ型の狩りができないから、という可能性はないのでしょうか?」

その日の晩にまたまた別の方から変化球の回答を頂きました。

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42.195kmを走るなら人間が哺乳類で一番速い

回答者4「ちょっと変化球。哺乳類では人間が一番速いです。ただし、42.195kmを走るのなら。

哺乳類で持久走ができるのは人間だけです。そのために毛皮を脱ぎ捨てたのですから。ウマも汗をかくことができ、長距離走は得意な方ですが、人間にはかないません。ですから昔の早馬は駅ごとにウマを乗り継いだのです。飛脚は東海道を一人で走り抜きました。」

「回答ありがとうございました。長距離だと人間が一番早いとは知りませんでした。いくら馬が速くても、長距離勝負だったらマラソンランナーの方が早いんですね。」

う~ん、色々と勉強になります。そして、その翌日、とどめに回答者3の方が再び投稿してくれました。

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ライオンもトラと同じ待ち伏せ型の狩りだがシカは狩れない

回答者3「ライオンもネコ科です。ライオンの狩は,追跡型ではなく待ち伏せ型です。狩をする際の姿は全くネコと同じです。頭を低くしてネコ独特の姿勢で獲物に近づき,瞬発的なスピードで狩りをします。大型ネコ科動物の持続力は,精々500m~800m程度と言われています。参考になりましたなら…」

「なるほど、同じネコ科のライオンも待ち伏せ型の狩りをするものの、シカを狩るほどのスピードはないが、トラは狩れる。したがって、トラの方がライオンよりも早いだろう、ということですね。納得です。
これで息子に納得のいく説明ができます。どうもありがとうございました!」

・・・と、そんな訳でたった2日ほどでこれだけの回答を得ることができ、息子の「なぜ?」攻撃にも十分耐えられるだけの根拠を持って「トラの方がライオンよりも足が速いこと」を説明できたのでした。

このサイトでは誰でもいつでもどんな質問でも投げかけることができ、その質問に回答できる人たちがボランティアベースで回答をくれます(こうした対話から生まれた小説まであります)。これこそが、まさに僕がいま会社で社内SNS導入により実現しようとしている「暗黙知から形式知への転換」であり「知の共有」です。

お金や地位というわかりやすい価値観だけではなく、「人から感謝されること」という無形の価値観でも人はモチベートされるということを実証し、多くの人からリスペクトされている人にもスポットが当たる会社、そして当たり前のように「サンキュー」が言い合えるような会社の雰囲気づくりをしていきたい、と願いながら、日々、社内の意識改革プロジェクトに取り組んでいます。

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