3月末の日曜日の朝、「今週は雨続きだし、今日しかない!」と思い立ち、彼女と一緒に皇居へお花見散歩にでかけました。
東京の桜がちょうど満開を迎えたこの日、歴史と自然が織りなす最高の散策ルートをご紹介します。
大手門からスタート、まずは乾通りへ

11時過ぎに大手門に到着。今回の一番の目的は、期間限定で特別公開されている乾通りの通り抜けです。
大手門から坂下門まで右手にお掘りを眺めながらしばしお散歩。

普段は入ることができない坂下門から乾門まで通り抜けができるこのイベント、最終日の日曜日ということもあり、坂下門の前は長蛇の列!門をくぐるまでに約30分ほどかかりました。


坂下門は宮内庁庁舎の正面付近に位置する門。幕末には「坂下門外の変」が起きた場所としても知られ、現在は皇太子ご一家や賓客が皇居に参入される際などに使用されています。

桜とお堀のコントラストが美しい乾通り

宮内庁庁舎を通り過ぎると、いよいよ乾通りへ。右手に広がる蓮池濠と桜、そして真っ青な空のコントラストが息をのむ美しさでした。




蓮池濠はその名の通りかつては蓮が植えられていたお堀。高い石垣と静かな水面が、都会の真ん中であることを忘れさせてくれます。

さらに進むと、左手には江戸の風情を色濃く残す建物が見えてきます。
- 局門: かつての大奥に通じていたとされる門。
- 門長屋: 警備の武士たちが詰めていた長屋。
- 道灌濠: 江戸城を築いた太田道灌の名を冠したお堀。自然豊かな景観が守られています。




通り抜けの終点にあるのが乾門。明治時代に建てられた比較的新しい門ですが、格式高い佇まいです。右手には北桔橋門が見え、ここで一度皇居の外へと出ました。

皇居東御苑から江戸城の歴史に触れる
乾門を出た後、再び北桔橋門から皇居東御苑へと入ります。
北桔橋門は本丸の真裏に位置する重要な門。かつては橋が跳ね上がる仕組み(跳ね橋)になっており、防御を固めていたそうです。


かつて江戸城の本丸があった場所は、今は広大な芝生の公園になっています。目を引くのは、どっしりと構える天守台。1657年の「明暦の大火」で焼失して以来、再建されることのなかった江戸城天守の土台です。ここに立つと、当時の城の巨大さが想像できます。


靖国神社の標本木と千鳥ヶ淵の桜トンネル
北の丸公園を横目に九段下方面へ。


ランチで一息ついた後は、坂を登りながら田安門や日本武道館を眺め、靖国神社へと向かいました。
靖国神社で外せないのが、ニュースでもおなじみの桜の標本木です。標本木は東京の桜の開花宣言を判断するための基準となるソメイヨシノ。この日も多くの人がその姿を写真に収めていました。



締めくくりは、千鳥ヶ淵公園。
お堀沿いに続く桜の道はまさに圧巻。満開の桜が頭上を覆い、ピンク色のトンネルを歩いているような贅沢な時間でした。



歩いた距離はかなりのものでしたが、満開の桜と歴史的な遺構を一度に楽しめる、春の東京ならではの贅沢なデートコースでした。

