たび

知床五湖、知床峠展望台、ウトロ漁協婦人部食堂

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北海道のたび二日目は、世界遺産・知床の五湖をプロガイドと一緒に3時間かけてハイキング。曇りの予報でしたが、ときどき晴れ間が覗いて湖面に映る知床連山が神秘的な美しさでした。

午後はひたすら旭川へ向けてノンストップで運転しても全行程で5時間40分(約340km)ほどかかるロングドライブ。途中、予定していた国道のトンネルが前日の事故で通行止めだったり、大雨に降られたりと大変でしたが19時過ぎに無事に旭川に到着できました。

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知床五湖ハイキングツアー

知床の爽やかな朝は、知床第一ホテルの心地よい温泉からスタート。部屋の窓からオホーツク海を眺めると、朝靄で海がすっかり隠れていました。

8時15分にホテルを出発し、車を走らせること約20分で知床五湖フィールドハウスに到着しました。今回は5月10日から7月31日までのヒグマ活動期にあたるため、五湖をめぐる地上遊歩道を歩くには登録引率者によるツアーへの参加が義務付けられています。

知床五湖は、知床連山を背景に原生林の中にひっそりと佇む5つの神秘的な湖です。

多くの野生動物の生息地であり、ヒグマの活動期には認定ガイドの同行がなければ地上遊歩道を歩くことができないほど、手つかずの大自然が残されています。

静寂な森に響く鳥のさえずりや、湖面に映り込む知床連山の美しさは、訪れる人々を圧倒する魅力に満ちています。

今回お世話になったのは、非常に高い評価を得ているオホーツク自然堂の梅林ガイド。僕たちが参加したのは、知床五湖すべてを巡る大ループツアー(全周3km、所要時間3時間)です。

ツアー開始前にまずセミナールームでヒグマに遭わないコツ、遭ってしまった場合の対処法等について必須のレクチャーを受けました。ヒグマを刺激しないよう、匂いのある飲食物の持ち込みは基本的に禁止されています。

たまたまツアーの前日にコース内の遊歩道でツアー客が12mの距離でヒグマに遭遇したとのこと。心地よい緊張感の中、いよいよ神秘の森へと足を踏み入れました。

ガイドの梅林さんは、植物の解説からヒグマの生態に至るまで興味深いお話をたくさん聞かせてくれました。彼は視覚はもちろんのこと、聴覚や嗅覚を研ぎ澄ませながら先頭を歩きます。そのため熊鈴は禁止。

歩き始めてしばらくすると、甘い香りが漂ってきました。初夏(主に7月上旬〜中旬頃)に淡い黄色の小さな花を咲かせ知床に自生するオオバボダイジュ(大葉菩提樹)の花の香りだそう。

オオバボダイジュの花はジャスミンやハチミツを思わせる非常に甘く濃厚な香りを放ちます。

風に乗って周囲に漂うほど香りが強く、知床の森を歩いていると、姿が見えなくても香りで開花に気づくことがあるほどです。

続いて立ち止まったのは、ヒグマの痕跡。

ヒグマの爪痕
ミズバショウの根茎を食べた跡

春から初夏にかけて、冬眠から覚めたヒグマは栄養価の高いミズバショウの根茎(地下に埋まっている太い根の部分)を好んで食べます。

ヒグマは強力な前足と爪を使い、ミズバショウの根を掘り起こします。画像にあるような土が大きく深くえぐられ、周囲に泥が散乱している様子は、ヒグマが本気で掘り作業を行った典型的な証拠です。

ミズバショウの根っこ以外にもアリ、スズメバチ、セミの幼虫なども食べるそうです。

猪口(イグチ)という食毒不明のキノコ

ところどころに倒木があります。山からの強風により、みな海の方角に倒れているそう。火山で吹き飛ばされた岩で覆われている土壌のため、根が浅く倒れやすいとのこと。

シコロ、チケレテ、キハダの実

北海道では「シコロ」、アイヌ語では「チケレテ」と呼ばれるこの木の実には、知床の自然や歴史を語る上で面白い特徴がたくさんあります。

アイヌ語の「チケレテ(cikerepe)」は、「我ら・噛む・もの」(あるいは噛むと音がするもの)といった意味を持っています。その名の通り、アイヌの人々はこの実を口に含んで噛み、独特の強い香りと辛み、苦みを楽しんだり、風邪の薬や胃腸の薬として珍重してきました。

倒木の上から育つトドマツ
朴葉(ほうば)みそに使われるホオノキの葉

僕らが訪ねた7月上旬は2種類のセミが鳴く間、蝉の声がしない奇跡の10日間とのことで、鳥のさえずりと風の音しか聴こえない静かな森でした。

本州などでは、春のセミ、初夏のセミ、晩夏のセミの活動時期が重なり、夏の間はずっと何かしらの蝉時雨が聞こえるのが普通です。

しかし、北の大地である知床では、それぞれのセミの活動期が非常にコンパクトに凝縮されています。そのため、7月上旬頃にエゾハルゼミの寿命が尽きて鳴き止み、次のコエゾゼミが地中から羽化して鳴き始めるまでに約10日間の空白の期間が生じるのです。

この10日間は、それまでの大合唱が嘘のように止まり、知床五湖の原生林には鳥のさえずりと風の音、そして静寂だけが広がります。まさに大自然の絶妙なタイマーがもたらす奇跡の10日間と言えます。

遊歩道は五湖から順に一湖まで巡ります。途中から少しずつ雲の合間から晴れ間が覗くと、湖面に知床連山が映り込んで絵ハガキのような風景が続きました。

五湖

四湖

三湖

二湖

一湖

遊歩道から高架木道(誰でも無料で歩ける無償のルート)を分ける一方通行の回転ゲート
ヒグマ対策の電流が流れる高架木道

僕らを含めて4カップル8人の少人数ツアーということもあり、一歩一歩を踏みしめながら、五湖から一湖まで全ての美しい景色をじっくりと堪能することができました。12時頃、充実感に満ちたツアーは無事に終了。

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知床峠の絶景とウトロの海の幸を堪能

ツアーの興奮が冷めやらぬまま、車を30分ほど走らせて知床峠展望台へと向かいました。

知床峠展望台は、斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上、標高738メートルの場所に位置する展望スポットです。

目の前には雄大な羅臼岳がそびえ立ち、天候に恵まれれば遥か北方領土の国後島までを見渡すことができます。ドライブコースとしても非常に人気が高く、知床のダイナミックな地形を間近に体感できる場所です。

うっすらと見える国後島

峠からの素晴らしい眺望をカメラに収めた後は、再び車を20分ほど走らせてウトロの街へと戻り、ウトロ漁協婦人部食堂で待望のランチ。

地元の漁師の奥さまたちが営むこの食堂では、新鮮そのものの海の幸を味わうことができます。時価のウニいくら丼(4,000円)が美味しかった!

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旭川まで総行程340キロのロングドライブ

ここからは知床(ウトロ)を後にし、一路、旭川を目指します。車はどこまでも続く北海道らしい一本道を西へと進みます。車窓から見える景色は、雄大なオホーツク海から、徐々に険しい山々、そして広大な田園風景へと移り変わっていきます。

途中、国道333号線の新佐呂間トンネルの手前に差し掛かった時にナビが通行止めと警告してきました。調べてみると、前日に車両が炎上する事故があり閉鎖中とのこと。

雨も大降りになってきたので層雲峡は諦めて、遠軽ICから旭川紋別自動車道を経由して旭川へ至る運転しやすいルートに変更。19時過ぎ頃に2日目の宿であるホテルWBFグランデ旭川へ無事にチェックインできました。

旭川らーめん・かすい本店のねぎチャーシューラーメン醤油

ホテルの部屋でひとやすみしてから待望の旭川ラーメンを食べようと、らーめんや天金 四条店を目指そうとしたら、まさかの20時閉店。らーめん山頭火の旭川本店はインバウンド外国人の長い行列だったのでパスして、旭川らーめん・かすい本店へ。

旭川ラーメンを堪能したあとは、ホテル併設の天然温泉みなぴりかの湯に浸かってロングドライブの疲れを癒しました。

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