2026年の夏休みは彼女と二人で北海道をぐるりと車で巡る旅へ。4日間かけて、釧路、知床、旭川、美瑛、富良野、神威岬など約1,200kmを走破しました。
初日は、まず釧路空港からスタートして、釧路湿原、摩周湖、天に続く道、オシンコシンの滝を経て知床入り。約230kmの旅程です。
あいにくこの週は台風の影響で雨の予報でしたが、なぜか移動中に大雨が降っても目的地に着くと晴れ間が覗くという奇跡的な展開の連続で、結果的には天候に恵まれた素敵な旅になりました。

釧路湿原の風を感じて:温根内ビジターセンター
7:45に羽田空港発のJAL277便に乗り込み、釧路空港へ着陸したのが9時半頃。
空港で借りた車は、まだ数千キロしか走っていない綺麗なトヨタのRaizeです。全工程を通じて、ざっくり約20km弱/リットルの高燃費で助かりました。

まず向かったのは釧路湿原の西側に位置する温根内ビジターセンター。
温根内ビジターセンターは、釧路湿原の豊かな生態系や自然環境を学び、体験できる拠点施設です。ここを起点とする木道は平坦で歩きやすく、約2~3kmのルートをのんびりと散策することができます。
歩みを進めるごとに、足元に広がるミズゴケ湿原や、季節ごとに表情を変える色鮮やかな高山植物、湿原ならではの野鳥たちを間近に観察することができます。

朝の釧路湿原は観光客もまばらで、たまにすれ違う程度。澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら木道を歩いていると、日常の喧騒があっという間に遠ざかっていくのが分かりました。


鳥のさえずりしか聴こえない約3kmほどの外回りコースを1時間ほどかけてゆっくりと散策しました。
かつて釧路湿原周辺で入植者の足や牛乳・木材の輸送手段として活躍し、馬や簡易自走客車が走っていたという鶴井軌道跡歩道の500mほどの区間だけは土の道を歩きますが、それ以外は木道が整備されていて歩きやすいコースです。





広大な釧路湿原を全身で感じながら散策するのには最適な場所です!
湿原の大パノラマ:細岡展望台と絶品ランチ
次に向かったのは、湿原の東側に位置する細岡展望台です。温根内ビジターセンターから車を走らせること約45分、目の前に現れたのは、雄大に広がる釧路湿原の大パノラマでした。
蛇行しながら雄大に流れる釧路川と、地平線まで続く緑の絨毯。これぞ北海道!というスケールの大きさにただただ圧倒されます。

Bobs’burger
贅沢な景色を堪能したあとは20分ほどのドライブで塘路駅前にあるBobs’burger(ボブズバーガー)へ。


ジューシーでボリューム満点のハンバーガーとホクホクのポテトはドライブの疲れを吹き飛ばしてくれる美味しさでした。ここから次の目的地である摩周湖までは、約1時間のドライブです。
神秘の摩周ブルー

車を走らせて山を登っていくと、霧のベールに包まれることも多い神秘の湖、摩周湖第3展望台に到着しました。
摩周湖は、世界屈指の透明度を誇り、急峻なカルデラ壁に囲まれた神秘的な火山湖です。
第3展望台からは、吸い込まれそうなほど深い「摩周ブルー」の湖面と、湖に浮かぶカムイシュ島を高い位置から見下ろすことができます。
この日は運よく一瞬の晴れ間から射す日光に照らされた美しい青い湖面を望むことができ、その静謐な美しさにしばらく言葉を忘れて見入ってしまいました。


展望台の反対側に目を向ければ、硫黄山や屈斜路湖といった弟子屈のダイナミックな地形を一望できます。


続いて車を走らせ、斜里町にある絶景ロード「天に続く道」を目指します。
天に続く道

天に続く道は、斜里町の丘陵地帯から網走方面へとまっすぐに伸びる、全長約28.1kmの直線道路です。
道路の先がはるか彼方の地平線へと消えていく様子が、まるで天に向かって道が伸びているように見えることからこの名がつきました。スタート地点にある展望台からは、どこまでも続く一本道と、周囲に広がる美しい農地の大パノラマが織りなす絶景を楽しめます。

今回の旅程では、摩周湖から知床へ向かう途中、ちょうどこの道をほとんど走破することができました。どこまでも続く直線を車で駆け抜ける爽快感は、まさに北海道ドライブの醍醐味そのものでした。
知床の入り口とオホーツク海に沈む夕日
旅はいよいよ世界自然遺産・知床エリアへと入ります。ホテルへ向かう途中、道路沿いにあるオシンコシンの滝に立ち寄りました。


オシンコシンの滝は、知床半島の入り口近くに位置し、「日本の滝100選」にも選ばれている名瀑です。
途中から流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、岩肌を豪快に流れ落ちる様子を間近で見上げることができます。
滝の上部まで整備された階段を上ると、勢いよく吹き出す水しぶきとともに、遠くオホーツク海を望む美しい景色が広がります。
流れ落ちる水の迫力とマイナスイオンを全身に浴びて、旅の心地よい疲れが癒やされていくのを感じました。
18時前に今夜の宿である知床第一ホテル(至然館)に無事チェックイン。部屋の大きな窓からはオホーツク海を赤く染め上げながら、ゆっくりと沈んでいく夕陽を眺めました。

刻一刻と表情を変えるグラデーションの空をただ静かに眺める、至福のひととき。
羽田を飛び立ってから始まったこの1日は、北海道の大自然が持つ多様な表情に終始圧倒されっぱなしでした。




