南ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘン。その心臓部にあたるのが、歴史ある「旧市街(Altstadt)」です。
石畳の小道や重厚な建物の並ぶこのエリアは、中世の面影が残る素敵な街並みが楽しめます。
マリエン広場(Marienplatz):ミュンヘンの象徴
ミュンヘン旧市街の中心に位置するマリエン広場は、観光のスタート地点にぴったり。元同僚で今はミュンヘンに住むNさんが朝食をご一緒してくれることになり、待ち合わせたのがマリエン広場でした。

Wildmosers Restaurant-Cafeの朝食
ミュンヘンの朝食といえば、白ソーセージ「Weißwurst(ヴァイスヴルスト)」が有名ですが、その発祥の地と言われるWildmosers Restaurant-Cafe am Marienplatzで伝統的なバイエルンの朝食を頂きました。


白ソーセージ、プリッツェル、カプチーノで15ユーロ(2,500円)ほど。この温かい白ソーセージは滞在中、毎日頂きましたが美味しくてお気に入りになりました。
新市庁舎(Neues Rathaus)
広場の中央には黄金の聖母マリア像が立ち、その背後にそびえるのが新市庁舎(Neues Rathaus)です。新市庁舎という名前ですが、1867年に建設された歴史を感じる建物。
建物のファサード(正面)は約100メートルもの長さがあり、レンガ+自然石を組み合わせ、尖塔アーチ、彫刻が多く、市庁舎とは思えないほど装飾が豊かで印象的な外観です。





中庭へ向かう回廊の途中に飾られているミュンヘンの姉妹都市を示したレリーフの中にSAPPOROを発見。札幌市とは1972年のオリンピックをきっかけに姉妹都市提携を結んだそうです。
新市庁舎で特に有名なのが、毎日11時と12時(3~10月はさらに 17時にも)に鳴る仕掛け時計のグロッケンシュピール(Glockenspiel)。その時間の10数分前には人形たちが音楽に合わせて踊る姿を観るために世界中の旅行者が広場に集まってきます。
ちょうど11時少し前に広場に行くとすごい人だかりで皆、上を見上げていました。鐘の音が鳴り響くなか、しばらくして11時になると仕掛け時計が動き始めて歓声が上がりました。
この新市庁舎の尖塔にはエレベータで登ることができる展望台があると聞いて、1Fのインフォメーション&お土産屋さんで7ユーロ(1,200円)チケットを購入。
4Fまでのエレベータは無料で、その先の展望台行きのエレベータに乗り換えます。その際にこのチケットが必要。展望台からは聖ペーター教会やフラウエン教会などのランドマークが一望できます。



聖ペーター教会を眺めていると、更に高い場所に展望台があって観光客の姿が見えました。せっかくなので、この新市庁舎を含めて街を一望したい!と思い、聖ペーター教会へ。
聖ペーター教会(Peterskirche):ミュンヘン最古の教会
マリエン広場のすぐそばにある聖ペーター教会は、ミュンヘンで最も古い教会です。

お土産屋で塔の上まで上がる階段のチケットを購入。こちらはエレベータではなく、300段ほどの階段を登る必要があるためか、チケットは5ユーロ(850円)と少し安め。

思っていたよりも長い階段でしたが、頑張って登り切ると新市庁舎やフラウエン教会の双子の塔が綺麗に見えました。この2つの建物を一緒に見られるので、聖ペーター教会の展望台のほうがお勧めです。


マリエン広場にまた大勢の人だかりが見えるなと思ったら、12時の鐘とともに仕掛け時計のグロッケンシュピール(Glockenspiel)が始まりました。期せずして2度も観ることに。
フラウエン教会(Frauenkirche):双子の塔が印象的
ミュンヘンのシンボル的存在といえば、フラウエン教会。旧市街で最も高いという約100メートルの双塔が並び立ち、旧市街のどこからでも目印になります。
街中に響き渡る教会の鐘の音を聴いていると、ああヨーロッパにいるんだなぁという実感が湧いてきます。


内部には荘厳なステンドグラスと“悪魔の足跡”と呼ばれる謎の足跡が残されていました。

その他のみどころ
アザム教会
デパート等が立ち並ぶ一角に突如として歴史的な趣のある建物がひときわ目立っていました。18世紀に芸術家のアザム兄弟が、自宅の隣に私設教会として建てたものだそう。

外観は狭い敷地を活かした独特なデザインで、中に入ると金色の装飾や天井のフレスコ画が輝くロココ様式の傑作が広がります。規模は小さいですが、ミュンヘンで最も華やかで印象的な教会の一つです。


ゼンドリンガー門
14世紀に建てられた旧市壁の一部で、かつては街の防衛と出入口の役割を果たしていたというミュンヘン旧市街の南端にある中世の城門です。

国立劇場と宮殿

右側にある、正面に大きな柱が並ぶ新古典主義の建物は、バイエルン国立歌劇場の本拠地である国立劇場。左奥にある建物は、かつてのバイエルン王家の宮殿、ミュンヘン・レジデンツの一部です。
広場の中央左側に立つ大きなブロンズ像は、広場の名前の由来となったバイエルン王国の初代国王、マクシミリアン1世ヨーゼフの騎馬像。
ハリボーショップ
ドイツと言えばハリボー。ミュンヘンにはハリボー直営店があり、観光客で賑わっていました。


日本では2,000円ほどで売られている人気のチョコマシュマロほか、娘のリクエストを受けて大量にお土産で買って帰りました。
Nさんお勧めの「長谷部チョコ」の愛称で有名になったGoufrais(グーフレイ)も購入。

ミュンヘン旧市街は、半日もあれば徒歩で十分に回れるコンパクトなエリアにドイツらしさが凝縮された素敵な街でした。


