今まで年齢の割には心身ともに若いと自認してきました。
チョコザップとピラティスにほぼ毎日通う生活を半年ほど続けた結果、体脂肪は落ちて筋肉量は増え、体幹が安定してテニスも自分史上で一番強くなり、50歳を過ぎても成長を実感する毎日です。
そんなある日、ある事件をきっかけにして、とうとう自分の老いから目を背けられないことに。非常に忸怩たる思いですが、圧倒的な事実を突きつけられた僕は「ああ、これが老いるということなんだな」と自覚せざるを得ませんでした。
急に訪れた目の異変
慌ただしい週末を過ごして迎えた5/12月曜日の昼休みに、思わずfacebookで呟いた一言。
これまで遠くは少し見えづらくなってきたものの、近くは全く問題なく見えていました。それが、この週末あたりから急に近くに焦点を合わせづらく感じて結構なストレスに。
仕事では長時間に亘ってPCのモニターとにらめっこせざるを得ないですが、小さい文字が見えづらく感じたのは今回が初めてでした。
周りでは40代後半くらいからは多くの友人がこうした苦労している話をよく聞いていたのですが、自分は関係ないと思い込んでいただけに、この日はちょっと目が疲れているんだろうと自分に言い聞かせていました。
先輩や友人からの忠告
そんな中で、こんな呟きに反応してくれた優しい先輩や友人から幾つかメッセージ頂きました。
YSさん「急にということであれば、念のため眼科を受診した方が良いかもしれません。
妻が数年前、見え方に違和感を感じて病院に行ったら、網膜剥離と診断され、入院、手術となったことがありました。」僕「それは大変でしたね。あれの診断が下るのも怖い気がしますが、眼科に行ってみます。」
ASくん「僕も老眼は自覚してますが、「急に」ではなく、じわじわ進みました。YSさんのおっしゃるように、受診した方がいいかもしれません。「単なる老眼」ですんだら、それはそれでラッキーじゃないですか。」
僕「そうだね。ありがとう。検診兼ねて行ってきます!」
KMくん「お、遅〜。俺なんかもうアレになって干支一周したよー(^。^)」
僕「フロントランナー!」
YFくん「二郎欠乏症では?」
僕「確かに!」
眼科に行くことを決意した前日の夜
多数のコメントを読みながら、こうなった以上は眼科で検査してもらって宣告を受けるほかないな、と覚悟を決めました。そんな5/16木曜日の夜、帰宅した僕はとんでもない事実に気づき、しばらく茫然自失に。
明日、眼科に行くつもりだった今日、想像だにしなかった衝撃の事実が発覚。今までは若いつもりで生きてきましたが、遂に自分の老いを実感したというか、認めざるを得ない展開に。
今はショックが大きいですが、気持ちの整理がついたらブログに整理して告白します。この事実、もし当てられた人がいたら凄いですが、まず当てられないでしょう…
5/16夜のFacebook投稿
アレが原因だった
この日は、珍しくオフィスに出社して組織風土改革プロジェクトのキックオフに参加しました。キラキラとした目の若手と交流してすっかり上機嫌で帰宅。
小腹も膨れたし、そろそろ風呂に入って寝るかという段になり、コンタクトレンズを外した時に、何か一瞬、違和感を感じました。
僕は普段は裸眼ですが、週末にテニスをする時と懇親会に参加する時だけは良く見えるようにワンデーアキュビューを装着しています。
慣れた手つきでちゃちゃっと右目のコンタクトを外したのですが、何かが変。すぐには分からなかったけれど、確実に何かが違う。
土曜日のテニスから5日間連続で…
適度なアルコールが入っていたこともあり、一瞬、頭の中が「?」で混乱。気を取り直して、左のコンタクトを外してみると、また同じように2枚がくっついて出てきました。
どうやら土曜日にテニスをした時に装着したワンデーアキュビューを外し忘れたまま全く気が付かずに5日間も放置していたのでした。しかも、木曜日のキックオフ前にはそれにも気づかずに新しいコンタクトをその上から更に装着!
2枚のコンタクトを重ねた経験がないので良くわかりませんが、案外、普通でした。急に見えづらくなれば気づくでしょうけれど、そんなこともなく「よし!」と気合を入れて会場に向かった記憶があります。
日常的にコンタクトを使わないので、週末にコンタクトを入れると半日でも目が乾いて違和感を感じるのに、5日間も連続でしかもつけたまま寝ていた訳ですから、そりゃ目が重たく感じるだろうし、近くが見えづらいだろうね。
眼科で精密検査
5日ぶりにコンタクトを外すと、超スッキリ!1日中スキーをした夕方にブーツを脱いだ時のあの安堵感に近い爽快感です。遠くはぼんやりしますが、近くもクッキリ見えます。
そして、「アレじゃなかったんだ」という安堵感に包まれる一方で、「いや、コンタクトを付けたまま5日間も気づかずに、しかもその上から更にコンタクトをしても気づかなかったのは相当ヤバいのでは」という焦燥感で複雑な心境に。
「まあ不幸中の幸いだな」と何が幸いなのかよく分からないツッコミを入れつつ、優しいアドバイスをくれた先輩や友人の顔を思い出しながら眼科で精密検査を受けることにしました。
受付のお姉さんに「今日はどうされましたか?」と聞かれて「ワンデーアキュビューを5日間つけっぱなしにしていたのに気がついたので念のため目の検査をしてほしい」と伝えたら、「えっ?」と失笑されました。
続けて診察室に入って同じ会話を眼科医としたときは「何やってるんですかー。そりゃだめですよー」と呆れられたので、さすがにその上からもう1枚コンタクトを入れていたことは恥ずかしくてお姉さんにも先生にも言えませんでした。まあ、そこは本質ではないので心に秘めて。
3種類の機械で目の検査をしてもらった結果、「何の問題もないですねー。気をつけてくださいねー」と一言。合計で5分にも満たない検診でしたが、安心を買ったと思えば安いものでしょう。
医者になるなら絶対に眼科医がいいな、と確信しました。
思い返すと、思い当たる節だらけ
「何日か経つと治るかな」と淡い期待を抱いていましたが症状は全く改善せず、でも外を歩いていると遠くはよく見えたので「近くは見えづらいけど遠くはよく見えるようになってきたな」と意味不明なポジティブ思考で数日間を過ごしていました。
事件が発覚した木曜日の朝、彼女と朝食をとっていた時に、おもむろに顔を近づけてきた彼女とこんな会話をしたことを思い出しました。
彼女「けんたん、右目にコンタクトが入ってるよ!」
僕「いやいや、そんな訳ないじゃん」
彼女「あれ、左目も入っているように見えるよ」
僕「またまたー。朝から変なこと言わないの!」(まさに「一笑に付す」という感じで)
あの時、素直に彼女の言葉に耳を傾けていれば、もっと早く気づけていたのに、あの時の僕は「そんなはずはない」という完全な思い込みモードでした。
コンタクトが2枚入っていた!ことを彼女に伝えたら、大笑いしながら「私はちゃんとけんたんの目を見て話している証だね」と言われました。彼女の愛を再確認できただけ良かったか。
そんな訳で、老眼疑惑は晴れた一方で、認知症疑惑が急速に高まった1週間でした。皆さんもコンタクトレンズの2枚重ねにはくれぐれもご注意くださいね。
頂いた感想
図らずして今年一番の反響を頂いたこのエントリーでしたが、頂いた感想の中から嬉しかったものをピックアップしておきます。
NOさん「このエピソードのスゴいところは:
・奥さまがコンタクト入っていることに気づいて指摘してる(普通、絶対に気づかない)
・それを軽くスルーしている(アホw)
・それが発覚しても、奥さまが一切動じない、怒らない(諦めてる?)
だなぁと思いました。老いの話ではなく、ラブストーリー。」僕「ありがとうございます!実は老いは釣りで、そこが一番お伝えしたかったポイントでしたので突っ込み頂き嬉しいです。これは彼女へのラブレターなんです。」
GHくん「Welcome to the club! Now everyone looks pretty, with vague beauty, especially Emi. 😃」
僕「No, if you read carefully, you can see that I’m actually not a member of the club yet. Her face is clearly visible, and she is as beautiful as ever.」
度重なる事故
この事故が発覚した木曜日から2日が経ち、このブログを公開してようやく心の整理ができた土曜日の朝、久しぶりに晴れやかな気持ちで恒例の朝8時からのテニススクールのレッスンへ。
8時過ぎに到着するとちょうど準備体操が終わったところで、慌てて麦茶の入った水筒とタオル、ラケットを手にしてコートへ駆け込みました。いつもどおり水筒の上にタオルを被せてコート脇に置くと、すぐにアップのストローク練習に加わりました。
まだ5月でコートはインドアのため空調が入っているとは言え、この日は最高気温29度予想で朝から暑い!アップが終わり、練習が1サイクル回ったあたりで早くも汗をかいていました。
ボールアップ後の休憩時間にコート脇に置いた水筒に駆け寄って飲む氷入りの麦茶が美味しい!
タオルで汗を拭いながら冷たい麦茶を飲んで爽やかにリフレッシュ。というタイミングで、何か微かな違和感を感じました。この感じ、つい2日前にも感じた、嫌な予感。なんだろう、何かが違う。
その違和感の正体に「はっ!」と気がついた時、思わず周囲を見渡してしまいましたが、どうやら誰も気がついていない様子。そのまま静かに偽りのタオルを持ってコートの外へ出て、汗を拭いたばかりの偽りのタオルをラケットバッグにそっと戻して、本当のタオルを探しました。
すぐに本当のタオルを見つけた僕は涼しい顔でコートに戻り、また水筒の上にタオルを載せたのでした。
今回の事故ですが、冷静に振り返ると偶然が重なった末に起きた不幸な事故と言えます。
- いつも使っている汗拭きタオルとエアリズムボクサーブリーフ(前開き)のテクスチャがよく似ている。
- ゴールデンウィーク旅行(小布施・真田)で使ったラケットバッグに予備で入れておいたエアリズムボクサーブリーフ(前開き)がそのまま入れっぱなしだった。
- この日は少し遅刻し、コート到着時には既に準備体操が終わっており、すぐに練習が始まるところで慌てていた。
とは言え、何を言っても言い訳にしか聞こえないレベルの勘違いであることは間違いありません。あれだけの事故を起こしておいて、立て続けに思い込みに起因する事故を再発させてしまったという事実は疑う余地なしです。
まあ確かに光沢のある青と黒の格子柄と手にした時のテクスチャも良く似てはいるんだけどね。
この1週間で一気にここまで来たので、もはや老いを正面から受け入れて、前向きに付き合っていこうと心に誓った土曜日の朝でした。
皆さんも汗拭きタオルとエアリズムボクサーブリーフ(前開き)の取り間違えにはくれぐれもご注意くださいね。