クロアチアの南部にあるドゥブロヴニクは街全体が世界遺産に登録されている旧市街が見どころ。「アドリア海の真珠」と称される中世の美しい街並みは、魔女の宅急便や紅の豚の舞台とも言われています。
オレンジ色の屋根瓦と真っ青なアドリア海を一度はこの目で見てみたいと思っていました。この旧市街は25mほどの高い城壁に囲まれており、この城壁の上を歩いて周ることができます。
万里の長城をギュッとコンパクトにしたような城壁は反時計回りの一方通行。僕が訪れた7月は35℃前後で日差しを遮るものがないため、帽子と水は必須です。午後になると観光客が増えて日差しも更に厳しくなることから午前中に周るのがベスト。
僕らは9時頃に到着して、写真を撮りながら、途中で休憩しながら、2時間ほどかけてゆっくりと城壁を一周しました。
城壁西側:ピレ門〜ボカール要塞
旧市街へのメインの入口であるピレ門をくぐるとすぐ左手に城壁へ登る階段があります。ここから城壁巡りスタート!
ロブリイェナッツ要塞は急な崖を登っていく必要がありますが、少し離れたところから旧市街を見下ろすことができるお勧めスポットです。まさに進撃の巨人のウォール・マリアな世界観。
城壁南側:ボカール要塞〜聖イヴァン要塞
旧市街の南西端に位置するボカール要塞からアドリア海に沿って南側の断崖絶壁の上を城壁が続いていきます。
城壁の南側にはちょっとしたカフェが3箇所あります。アイスや生のフルーツを絞ったジュース等を頂ける貴重な日除けスポット。
城壁東側:聖イヴァン要塞〜ルカ要塞
聖イヴァン要塞の中にある海洋博物館はクーラーが効いていて、ひと休みできるスポットです。中世から造船等で栄えたドゥブロヴニクの様子を書籍や模型などの展示で学べます。
ここからは北に向かって城壁を登っていきます。
城壁北側:ルカ要塞〜ピレ門
いよいよ城壁の北東端に到着。ここから更に登りながら城壁の北側を歩きます。ゴールは旧市街の一番高い場所に位置するミンチェタ要塞。
ミンチェタ要塞は旧市街でも一番高い場所に位置するため、上りの階段がキツイです。手前にあるカフェでアイスを頂きました。あいにくレモンアイスは売り切れでバニアアイスで一服。
約2kmの城壁をたっぷり2時間かけて1周しました。1929年にドゥブロヴニクを訪れたアイルランド出身の劇作家のジョージ・バーナード・ショーは、その感動を「もしこの世の天国を見たいのならば、ドゥブロヴニクに来るべきだ」と表現したといいます。
ひとり35ユーロ(約5,500円)と結構なお値段ですが、これだけの絶景を堪能できるのなら登る価値あり!一生の想い出になりました。
城壁を踏破した後は旧市街の中に入ってランチ。そして、今度は旧市街から離れた場所から様々なアングルで旧市街を眺めてみました。