中3娘とキャンプを始めて以来、底の見えない沼に少しずつ片足を突っ込みつつある感じです。
先日の初キャンプで焚き火に失敗した悔しさからネットで情報収集していたところ、気になるキーワードに遭遇しました。
バトニング
前回のキャンプの反省点はこちら。
- 焚き火台を借り、薪を一束買って焚き火に挑戦したが、着火剤から薪に火が付かないまま終了。
- 前日までの雨で薪が湿っていたのと、薪が太かったのが敗因か。
- 乾いた薪と、中くらいの太さの細い薪を準備して次回リベンジを娘と誓う。
そこで、薪割りについて調べていたときに目に留まったのがバトニングです。
バトニング(batoning)とは、バトンサイズの棒または木槌を使用して、頑丈なナイフ、ノミ、または刃の背骨を繰り返し叩き、木材を貫通させるための手法です。
ウィキペディア
薪割りというと、斧でパコーンと一気に叩き割るものだと思っていましたが、ナイフを使って薪を割る方法がバトニングだそう。
更に調べてみると、3000円位で手に入るナイフでも十分にバトニングができるようです。これは試してみねば!
モーラナイフ
バトニングができるナイフもピンキリです。
そんな中で、比較的手頃なお値段でしっかりバトニングできるナイフとして多くの人が勧めていたのが、モーラナイフというブランドのスウェーデン製のナイフに注目。
娘に色を選んでもらい(オレンジ)、さっそく購入。ピカピカのナイフが届きました!
さっそくバトニングやってみよう!と行きたいところですが、ここで1つ大事な前準備があるようです。
黒錆加工
更にマニアックな世界へ誘われながら、辿り着いたのが、モーラナイフの黒錆加工でした。
効能
今回購入したモーラナイフ(Mora knife Companion Heavy Duty)はカーボンスチール(炭素鋼)製のため、使うとすぐに赤錆がついて手入れが大変とのこと。
そこで予め黒錆で刃をコーティングすることで赤錆を防ぐという技が黒錆加工です。
この黒錆は赤錆と違って刃の切れ味に影響しないというのがポイント。しかも、刃全体が黒く渋く光るのがカッコいい。
手順
黒錆加工は、紅茶と酢があれば簡単に実施できます。
- 購入直後のナイフに付着している脂分を台所用洗剤とスポンジでよく落とす。
- 紅茶パック3個を2分ほど煮詰めて濃い紅茶を500mlほど作る(糸はカットして袋だけ煮詰めるのが吉。外に垂らすと紙が燃えて危険:経験者談)
- 紅茶:酢が4:1くらいになる程度に酢を紅茶に加えてよくかき混ぜる。
- その液体にナイフの刃を浸けて3時間ほど放置。
- 刃を触らぬよう気をつけて、水道水でナイフを軽く洗ってドライヤーで片面ずつ交互に一気に乾燥させる。(もたもたしてるとムラになります)
紅茶に含まれるタンニンと酢のクエン酸がカーボンスチールと反応して黒錆が発生するそう。
3時間ほど経過すると、液体はドス黒くなり、化学反応の証の泡が大量発生していました。
仕上がり
多少のムラはできましたが、概ね満足レベルの黒錆加工が完成!
加工前とは別物の大物感が漂う佇まいです。
道具は整い、さあ、いよいよ楽しみにしていたバトニングです!
…ちなみに、ブログを書きながら改めてモーラナイフについて調べていたら、実はモーラナイフには僕が買ったカーボンスチール(炭素鋼)製のとは別に、錆びないステンレス製のもあることに気づきました。しかも、その価格差は200円ほど。
黒錆加工を楽しみたい人や切れ味にこだわる人はカーボンスチール(炭素鋼)製なんでしょうが、初心者はステンレス製の方が無難ですね…
まあ楽しかったから良しとしましょう。
実践バトニング
先日キャンプ場で購入した太い薪を黒錆加工済みのモーラナイフでバトニングに挑戦してみたところ、思いの外、簡単にパコーンと気持ちよく薪を割ることに成功!
続いて娘もトライ。直ぐにコツをつかんで、非力な娘でも綺麗に薪を割れました。
すっかりバトニングが楽しくなった娘の活躍で、結局、残りの薪の大半は娘が割ることに。
こんな感じで、モーラナイフのおかげで楽しく手軽に薪割りができました。
焚き火台
前回のキャンプでは焚き火台をレンタルしましたが、次回は焚き火を必ず成功させる覚悟で焚き火台も購入しました。
ネットで色々と口コミ評価を調べた結果、僕が選んだのはTokyoCampのこちら。
Amazonの焚き火台カテゴリの売上No.1で、MONOQLO誌のソロ用焚き火台部門でベストバイ賞を受賞という実力派です。
併せて、焚き火台の下に敷くシートも購入。
ダメ押しで耐熱グローブも。
到着後、さっそく自宅のバルコニーで割り箸だけ燃やしてみました。
あとは、次のキャンプでガンガン燃やして焚き火リベンジを達成するのみです!
【追記】焚き火リベンジ大成功!