読書メモグローバル仕事

現実を視よ

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読書メモ
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「ゴールドラッシュのアジアに取り残され稼ぐことを忘れて、国を閉ざす日本人へ
あなたが変われば、未来も変わる」

ユニクロの柳井さんが語る「グローバル企業」とは?

そして、これからグローバル化を目指す日本企業、日本人がなすべきことは?

日本人が世界に飛び出して活躍するには何が大切でしょうか。語学はできた方が良いですが、当然ながらアメリカやイギリスでは英語が話せるというのは当たり前のこと。そして、言語のみならず、その国のことは当然ながらローカルの人たちが一番よくわかっています。

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日本人が海外で出せる価値とは?

p.66 グローバルマーケットは、さまざまな文化や価値観が入り交じってできている。そこに日本人が行って、「日本ではこうだから、従え」と言い張ったところで、受け入れられるはずもない。

製造業や小売りなどで、工場や店舗などを海外に展開する際は、ある程度、日本で成功したパターン、標準化が適用できる範囲があるでしょう。

一方で、お客様の要望を聞きながら個別に解決策を提案し構築するような産業では、よりマーケットや文化、言語の違いによる影響を受けやすく、方法論から解決策まで日本のものがそのまま受け入れられることはほとんどないと感じます。

つまり、日本人が海外に出ていって現地でバリューを出すというシチュエーションは結構難しい。

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海外事業を担う人材の採用

p.66 世界は多様である。それをしっかり理解して、どの国、どの地域でも柔軟に対応できる能力が不可欠。マネジメントを行う側にも、多様な人材が必要となる。
これまでのように新卒一括採用を続けていては、どうしても同じような大学を同じような時期に卒業した経歴の人が集まってしまう。同種の人間で構成された集団に、多様性は望めないだろう。

特に日本企業が海外に進出して現地で事業を拡大しようとすると、従来のような新卒一括採用の人材だけでは限界があるでしょう。現地のスペシャリストを中途採用するのはもちろん、日本人を採用するにしても海外志向の強い日本人、例えば海外の大学に留学している日本人も一定数確保したいところ。

ただ、各国で事業を拡大するときに核となるのはあくまで現地の社員であり、現地で暮らしたことのある日本人のバリューは何か?と問われると難しい。

中途半端な日本人を採用するなら現地法人に現地のスペシャリストを採用してもらう方が即戦力です。アジアの国々のように日本人ひとりのコストで現地の人を複数人雇用できるマーケットの場合はなおさら。

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多様な働き方のマネジメント

p.70 日本人の強みは、勤勉で努力を惜しまない、仕事に対する責任感、高いサービス精神、謙虚に学ぶ姿勢などである。とくにユニクロの海外従業員が日本人従業員をいちばん尊敬する点は、「隣人に対する思いやり」。こうした日本人が美徳とする行動様式は、ある程度、東洋の漢字儒教文化圏の国のなかに共通してみられるものである。
全体のために個を調和させる東洋的価値観が、世界的に注目されている。西洋的価値観では、個々人の関係はあくまで契約に基づくもので、感情よりも理性が優先される。あまりにそれが行き過ぎると、とかく利益を最優先する考えに陥りがち。

海外の人と仕事をしていると、欧米でも個人主義や成果主義が徹底しているアメリカ人と、国によっては日本人的なメンタリティに近しいものを感じる欧州とでは随分と働き方や価値観が違うように感じます。アジアはチームで働く意識は欧米よりも日本人に近い印象があります。

市場は大きいけれど成熟していて大きな成長は望みにくい欧米と、まだ現時点で小さな市場だが成長性が見込まれるアジア、南米、アフリカ。

企業としての成長や強み、ブランドの蓄積、事業の安定性などを考えると、人口が減るトレンドが確実な日本だけで事業を行うリスクを回避し、グローバルの市場で勝負するというストーリーは多くの日本企業にとって論理的に取るべき方向性の1つでしょう。

一方で、ただ海外企業をM&Aするだけではグローバル企業としての一体感やシナジーを発揮することができません。

日本が本社の会社が形だけでなく内部の企業文化を含めて真にグローバル化していくという大きな課題に対して日本人が果たすべき役割とは。日本人が海外で活きる仕事のあり方とは。自問自答しながら試行錯誤する日々です。

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